物理のグラフ問題が苦手→変化を言葉→式の順で処理(比例/反比例/増減)

中学受験理科/物理 テーマ:グラフは「変化を言葉→式」の順で処理して迷いを減らす
悩み起点
言葉→式の順番
比例/反比例/増減の判定
家庭で回す

グラフを見ると、どこを読めばいいか分からない。
比例・反比例の判定が曖昧で、式が立たない。
目盛りの読み間違いで、計算は合っているのに取りこぼす。

物理のグラフで止まるのは、計算力というより
「変化を言葉で決めず、いきなり式に飛ぶ」ことが原因になりやすいです。
先に「増える/減る」「一定」「比例/反比例」を短文にすると、式が1本にまとまりやすくなります。

この記事で分かること

  • 「苦手」の原因を3パターンに切り分ける
  • 軸→変化→関係(比例/反比例/増減)を短文で決める方法
  • 典型ミス(軸/単位/目盛り/傾きの解釈)の止め方
  • 家庭で回す練習順(短時間→週末通し)

まず状況整理|どこで詰まっているか

物理のグラフ問題は、「公式を知っているか」よりも、
読み取りの順番が決まっているかで結果が変わります。
まず、どこで止まっているかを切り分けます。

止まり方の例

  • 軸(何を表すか)を読まず、式に飛んでしまう
  • 「増える/減る」を言葉にできず、比例/反比例が判定できない
  • 傾き・切片・面積など“どこを使うか”が毎回変わる
  • 目盛りの読み落とし(単位/倍率)で数字がズレる

原因の切り分け(典型パターン3つ)

原因①

軸・単位が未確認(何の変化か分からない)

x軸/y軸が何を表すか、単位や目盛りの倍率を確認しないまま進み、
途中で読み直して手が止まるパターンです。最初の10秒の確認不足が取りこぼしを作ります。

原因②

変化を言葉にできない(比例/反比例が判定できない)

「増える/減る」「一定」「増え方が一定」などを短文で決められないと、
式の候補が複数に分かれ、迷いが増えます。式づくりの前に言葉で整理します。

原因③

使う情報が定まらない(傾き/切片/面積を毎回迷う)

グラフから何を取り出すか(傾き、差、交点、面積など)が決まっていないと、
目についた情報を使って失敗しやすくなります。先に「何を使うか」を宣言します。

まずは「軸」を決める(この1分が後半を楽にする)

x軸は何?(単位は?)
______(__)
y軸は何?(単位は?)
______(__)
目盛りの倍率(10倍/100倍/1/2など)
______
グラフは「何の関係」を見ている?
______と______

やり直しの進め方(ステップで)

グラフは、いきなり式に入るほど迷いが増えます。
ここでは、「言葉→式」の順を決めて、式を1本に絞る流れを作ります。

1

軸・単位・倍率を最初に確認する

x軸/y軸、単位、目盛りの倍率を最初に書きます。
途中で読み直さないことが、時間とミスを減らす近道です。


単位
倍率
比較対象

2

変化を短文にする(増える/減る/一定)

グラフを見たら、まずは「増える」「減る」「一定」を短文で決めます。
これが書けると、式が勝手に1本に寄ります。

短文テンプレ(そのまま写す)

  • xが増えると、yは(増える/減る/一定)。
  • 増え方は(一定/一定でない)。
  • 0のときのyは(0/0でない)。

3

関係を判定する(比例/反比例/増減の区別)

「何となく直線」ではなく、短文から判定します。
ここで関係が決まると、使う情報(傾き・差など)が決まります。

判定 言葉の手がかり(短文) 次の操作
比例 増え方が一定/原点を通る 「同じ倍率」で増えることを使う
反比例 xが増えるとyが減る/積が一定になりそう 「積が一定」を確認してから式へ
増減 増え方が一定でない/直線でも原点を通らない 「差」「変化の割合」を使う

4

読む点を2つに決める(適当な点を選ばない)

目盛りが読みやすい点を2つ選び、数値を丁寧に写します。
中途半端な点を選ぶと、読取ミスが増えます。

ルール

  • 読みやすい整数の点を優先(端点・交点など)
  • 単位と倍率を書いた上で数値を写す
  • 点は「2つ」まで(増やすほどズレる)

5

検算は「単位・倍率・増減の向き」だけ

グラフの取りこぼしは、計算ミスよりも読み取りズレが原因になりやすいです。
単位・倍率・増減の向きが合っているかを短く確認します。

  • 単位が設問指定と一致しているか
  • 倍率(10倍/100倍など)を反映できているか
  • 増える/減るの向きと答えの増減が一致するか

よくあるミスと修正(誤答例→直し方)

典型ミス

軸・単位を見ずに数字を拾う

「それっぽい点」を拾って計算してしまい、途中で軸を読み直して乱れるパターンです。
時間が溶けるだけでなく、倍率の見落としで答えがズレます。

典型ミス

比例/反比例を“見た目”で判断する

直線っぽいから比例、と決めると、原点を通るかの確認が抜けやすくなります。
判定を言葉で決められないと、式の候補が増えます。

典型ミス

読む点を増やしすぎてズレる(目盛りミスが累積)

不安で点を増やすほど、読み取りズレが増えやすくなります。
グラフは「読みやすい点を2つ」に決めると、ミスが減ります。

家庭での回し方(週の組み立て/チェック)

家庭学習では、難問で粘るよりも、「軸→短文→判定」を短時間で反復します。
週末に通し演習を入れて、読み取りから計算までをつなげます。

区分 やること チェック(合格基準)
平日(短時間) 1問:軸/単位/倍率→短文(増減)→比例/反比例/増減の判定まで 式の前に短文が書けている
週末(通し) 3〜5問:判定→点2つ決める→計算→検算(単位/倍率/向き) 読む点が2つに決まり、途中で増やさない
やり直し 取りこぼしを「軸/倍率」「短文不足」「判定ミス」「点選び」で分類して再挑戦 同じ種類のミスが続かない

物理全体の中で、どのタイプの問題が多いかは
物理カテゴリ
物理分野ページ
から整理できます。必要な悩み記事へ戻るときに活用してください。

FAQ(よくある質問)

Qグラフ問題はどこから見ればいいですか?
まずは軸(何を表すか)と単位、倍率を確認します。その後に「xが増えるとyは増える/減る/一定」を短文にして、
比例/反比例/増減を判定してから式へ進むと、迷いが減ります。
Q比例と増減(直線)をよく間違えます
見た目ではなく「原点を通るか」「増え方が一定か」を短文で確認してください。
「原点を通る」が言えない場合は、比例ではなく増減として処理する方が安定します。
Q読む点はどこを選べばいいですか?
端点・交点など、目盛りが読みやすい整数の点を優先します。点は2つまでに決めて、
単位と倍率を書いてから数値を写すとズレが減ります。
Q短文にするのに時間がかかります
いきなり長文にしなくて構いません。「増える/減る/一定」だけを先に書いて、
次に「増え方が一定か」を足すと、短時間で判定につながります。
Q図・表・グラフが全体的に苦手です
物理のグラフ以前に「軸→単位→比較」が定まっていない可能性があります。
先に
図・表・グラフが読み取れないときの整理
で読み取りの土台をそろえると、グラフ問題が進めやすくなります。

次に読む(関連ページ)+講座・問い合わせ

読み取りの順番から一緒にそろえたい方へ(任意のご案内)

グラフ問題は、知識があっても「軸→短文→判定」が乱れると、式が増えて取りこぼしが残りやすい分野です。
まずは読む順番を決めて、点の選び方を2点に絞ってください。
それでも不安定な場合は、問題を見ながら「どこで止まるか(軸/倍率/短文/判定/点選び/検算)」を切り分けて、
得点につながる処理順を定着させる個別指導も選択肢になります。