天体がイメージできない→位置関係を図にする手順(太陽/地球/月、星の動き)

中学受験理科/地学 テーマ:天体が「イメージできない」を図で止める(悩み起点)
悩み起点
位置関係→視点→図
太陽・地球・月
星の動き

天体分野の失点は、「知識がない」よりも
頭の中の映像が毎回変わることから起きます。
太陽・地球・月の位置関係と、地上から見える動きを同時に扱うため、
文章だけで追うと混乱しやすい分野です。

この記事では、天体問題を
①何を求めるか → ②視点を決める → ③位置関係を図にする → ④言葉で確認
の順でそろえて、作図で戸惑いを減らします。

この記事で分かること

  • 「天体がイメージできない」の詰まり位置チェック
  • 原因の切り分け(典型パターン3つ)
  • 位置関係を図にする“共通の流れ”
  • よくあるミスと修正(誤答例→直し方)
  • 家庭で回す週次ルーティン

要点

天体は「現象を暗記」ではなく「位置関係で説明」する分野です。
先に視点(宇宙から/地上から)を決めて図に落とすと、設問が安定します。

まず状況整理|どこで詰まっているか

「天体がイメージできない」は、次の3つのどれかで止まっています。
どこが原因かで、練習の当て方が変わります。

A:視点が毎回入れ替わる

  • 宇宙から見た図と、地上から見える現象が混線する
  • 「誰が見ている?」が曖昧なまま解き始める
  • 図が描けても、答えが反対になる

B:位置関係(太陽・地球・月)が置けない

  • 「新月・満月」は知っているが、配置が安定しない
  • 「どこが明るい面か」を図に落とせない
  • 方位や時間条件で図が乱れる

C:星の動き(方位・時刻)の処理が不安定

  • 東→南→西の動きは分かるが、時刻問題で戸惑う
  • 北(北極星)の周りの回転がつながらない
  • 「見え方」を言葉にできず減点される

原因の切り分け(典型パターン3つ)

原因①

「視点」が問題文で一定にできていない

天体は、同じ現象でも「宇宙からの配置」と「地上からの見え方」が別物です。
まず誰の目線かを決めないと、図が正しくても答えが逆になります。

原因②

「明るい面」が図に乗らない

月の満ち欠けや見え方は、「太陽の光が当たる面」を置けるかで決まります。
位置関係を描く前に、まず光の向きを決めます。

原因③

条件(方位・時刻)を“図の決まり”に変換できない

「東」「南中」「北の空」などの条件を、図のどこに置くかが決まっていないと混乱します。
条件は図に書き込み、言葉だけで処理しない方が安定します。

天体作図を“設問処理”に落とすための4点セット
求めるもの
見え方/位置/時刻のどれかを先に確定
視点
宇宙(配置)か、地上(見え方)かを一定にする
位置関係
太陽の光の向き→地球→月(または星)を置く
言語化
根拠(図)→結論(答え)を1〜2文で

持ち直しの流れ(ステップで)

流れ
求めるもの→視点→光→位置関係→見え方
①求めるもの
見え方/位置/時刻
②視点を一定に
宇宙/地上
③図→言葉
根拠→結論

1

「求めるもの」を先に囲む

天体問題は、答える対象が「見え方(形)」「位置関係」「時刻」のどれかで図が変わります。
最初にここを囲み、余計な情報を見ないようにします。

チェック項目

  • 「どの方向に見えるか」か「どの形に見えるか」か
  • 「何時ごろ」か「どこにあるか」か
  • 地点(観測者)・日付があるなら先に図へ書く
2

視点を一定に(宇宙から/地上から)

ここが最大の分岐点です。宇宙からの図(配置)を描くのか、地上からの見え方(方位)を描くのかを決めます。

視点の決め方
  • 配置(太陽・地球・月の並び)→ 宇宙視点
  • 東西南北・空のどこに見える → 地上視点
  • 「地上の見え方」でも、根拠として宇宙視点図を小さく描くのは有効
3

光(太陽の向き)を最初に書く → 位置関係を置く

月の満ち欠け・見え方は「太陽の光が当たる面」から決まります。
先に太陽の方向(光の向き)を決め、地球→月の順に置きます。

月(満ち欠け)の決まり
  1. 太陽を置き、光の向きを矢印で書く
  2. 地球を中心に置く(観測者の位置もメモ)
  3. 月の位置(どこにいるか)を置く
  4. 月の明るい面(太陽側)を塗り分ける
  5. 地球から見える部分を抜き出し、形で答える
星の動き(方位・時刻)の決まり
  1. 方位(東・西・南・北)を先に図へ一定にする
  2. 「時間が進む向き」を矢印で書く(混乱防止)
  3. 南中・高度など“基準点”を先に決める
  4. 星の位置を移動させ、同じルールで追う
  5. 最後に言葉で「どちらへ動くか」を確認
注意
図を描かずに頭の中で回すと、視点が入れ替わりやすいです。小さくてもよいので、必ず「光の向き」と「観測者」を図に書き込みます。

4

最後に「根拠(図)→結論(答え)」で短く仕上げる

天体は“図が描けた”で終わると、設問の言い方の違いで落とします。
図から根拠を1つ取り、結論を短く書く形にします。

答案の決まり(1〜2文)
  • 根拠:(太陽の光は右から当たり、月の明るい面は右側になる 等)
  • 結論:(地球から見える明るい部分が右側なので、○○の形に見える 等)

よくあるミスと修正(誤答例→直し方)

誤答例

宇宙の図を描いたのに、地上の見え方をそのまま答える

「配置」と「見え方」は別の図です。宇宙視点で描いた図は“根拠”で、
最後に地球から見える部分だけを抜き出す必要があります。

誤答例

光の向きを書かずに月の形だけ暗記で答える

形だけ暗記すると、方位や時間条件が入った瞬間に乱れます。
月は「太陽側が明るい」を図に乗せると安定します。

誤答例

星の動きで「どちらへ動くか」をその都度戸惑う

星の動きは、方位と時間の進み方が図に一定にできていないと戸惑います。
「東→南→西」の言葉だけでは、位置の問題で止まります。

星の動きの修正(混乱防止)
  • 最初に方位を図へ書く(東・西・南・北)
  • 時間が進む向きの矢印を1本書いて一定にする
  • 基準点(南中・北極星など)を先に決め、そこから動かす

家庭での回し方(週の組み立て/チェック)

天体は、解説を読んで理解した気になっても、別の条件(方位・時刻・季節)で戸惑いが戻りやすい分野です。
家庭では「同じ流れで図が描けるか」を短時間で回します。

区分 やること チェック(合格基準)
平日(7〜10分) 天体1題を「求めるもの→視点→光」までで止める。
戸惑いを「視点」「光」「条件(方位・時刻)」「抜き出し(見え方)」に分類する。
視点(宇宙/地上)を言葉で宣言でき、図に書き込める。
週末(30〜45分) 条件付きの問題を2〜3題(方位・時刻・季節のいずれか)。
答えは「根拠(図)→結論」で1〜2文にまとめる。
図に「光の矢印」「観測者」「条件(方位・時刻)」が必ず入っている。

運用

家庭学習では、正解数より「流れが守れたか」を優先します。
戸惑ったら必ず求めるもの→視点→光→位置関係→言語化に戻し、条件(方位・時刻)を図へ書き込みます。

FAQ(よくある質問)

Q天体は何から描けばいいですか?
戸惑ったら「求めるもの→視点→太陽の光→位置関係→見え方」です。特に月は、形を先に決めず「太陽側が明るい」を図に乗せると安定します。
Q図は描けるのに答えが反対になります
視点が混線していることが多いです。宇宙視点(配置)で描いた図は根拠で、最後に「地球から見える部分」を抜き出します。抜き出しを省くと左右が反転しやすいです。
Q星の動きが時刻問題になると止まります
方位と時間の進み方を図に一定にできていない可能性があります。最初に東西南北を書き、時間が進む向きを矢印で一定にしてから星を動かします。言葉だけで追うと戸惑いが戻りやすいです。
Q条件(方位・時刻・季節)を落とします
条件は図へ書き込むのが基本です。問題文から「どこ(観測者)」「いつ(時刻・季節)」「どの方向(方位)」を先に囲み、図に反映してから作図します。
条件整理が弱い場合は 表・グラフが読めない の流れと同じ発想で強化できます。

次に読む+講座・問い合わせ

天体の作図を「流れ」で安定させたい方へ(押し付けない案内)

天体は、知識の量より「視点を一定にすること」と「図の流れ」で得点が変わります。
しゅん吉クエストでは、答案を見てどこで混線しているか(視点/光/条件/抜き出し)を切り分け、
その子が再現できる作図の流れとして一定にしていきます。