【理科のコツ】月の満ち欠け・日食・月食

今回は月の満ち欠けと、日食・月食について話していきます。月の満ち欠けジャンル、ここ一番苦手という生徒さん多いです。

一応ですが、お月様は見た事ありますよね?お月様は地球から大体38万キロぐらい離れた場所にぷかぷか浮いていて地球の周りを27.3日掛けて一周回ってくる衛星と呼ばれる天体の一つです。このお月さんは自転しています。自分でくるくる回っています。それと地球の周りをくるくる公転しています。自転のタイミング周期と、公転する周期が全く一緒だから、ずっと同じ面向いています。月の裏側を見た事ないでしょ?自転しながら公転しているから、地球から見ると常にこの表面しか見えないんです。

こんなノリ、面白いでしょう?このお月様にはどういうふうにして出来たかとか、色々そういったツッコミ所が満載です。だから受験の問題ではよく出てきます。

特に厄介なのが、月って自分で光っていないのを知っていますか?そう、あれは太陽の光を反射しています。ツルピカの禿げているおじちゃんとか見た事ありますか?ドラゴンボールで言うクリリンです。あれは自分で光っているんじゃないです。光が反射して眩しい!ってなっているだけです。

太陽は自分で光っています。それが反射しています。しかも地球の周りを回っているから、回っている場所場所によって反射の仕方がちょっと変わってくるのは想像出来ますよね?

太陽の光が出ています。この図は北極の北側から見ています。地球儀の上の方から見ています。そうすると、もちろん太陽があたっている白くなっている部分が昼で、陰になっている部分が夜というのは問題ないですよね?お昼から夜にかけて、地球はこうやって西から東に自転しています。ここの夕方の人からすると、南にいて西の方向に太陽を見ています。西に太陽沈む、と言いますよね。

ちょっと今からしゅんちゃんと一緒に天体観測をしましょう。さあ皆さん、僕たちは今、南の空を見ています。南の方を見ましょう。北半球にいるから大体の空です。南の方に天体を見ます。

そして、地球は西から東に回転しています。だから、地球の外側にある天体は東から出てきて西に沈むというような形になります。

例えば、今日皆さんのお月様はどこですか?上弦の月ですか?そう、呼び名が色々付いています。これはあとで紹介します。新月と言って、太陽の逆光になって見えない、という時が新月です。大体29.5日で一周回ってきます。

「27.3日で公転しているってさっき言ったじゃないですか」
「29.5で新月から新月になるっておかしくないですか?」と疑問が出ると思います。
そう、これ結構皆疑問に思うと思います。その辺の朔望月の話はちょっと塾に来てから詳しく教えます。

簡単に言うと、大体1ヶ月周期で新月から新月になります。新月から約30日でここに来るから、満月の時は15日目です。15日目の月という事で十五夜なんて言ったりします。聞いた事ありますよね?だから、三日月は3日目ぐらいの月です。大体一週間ぐらい経つと上限の月になって、満月になって、下弦の月なって新月になってという感じでくるくる回っています。その時に、うちらは今夕方です。夕方に南の空を見ました。南の空を見ました、と言ったら、上弦の月が見えます。


そうすると、私達は自転しているから、自転しているせいで上弦の月が西に沈む頃にはこういうふうになっていく訳です。

ちなみに、西に沈む瞬間ですが、弓矢の弓と弦を知っていますか?この弦が上を向くからこれを上弦と言っています。だから、右半分光っているのが上弦の月と呼ばれています。じゃあ逆ですが、そうですね、想像出来ると思います。下弦の月が西に沈む頃には弦が下側を向くからこれが下弦の月と呼ばれている所以です。これは雑学程度で覚えて下さい。

今回面白いのが今これを読んでいる時満月の日なんですけどという時は満月の日というのは太陽と地球のあっち側にあるからです。だから、ここに月がいる時は太陽の光を前面に浴びています。夕方に南の空を見たら、南の空には何もないです。だけど、東の空に満月があります。夕方に、です。満月というのは、18時にぽんって出てくるんです。大体の目安として、夕方に東から月の出、というやつです。そして僕たちが夕方からずっと南の空を見ていて、真夜中になったよ、といって夜中南の空、正面向いたら満月は南中しているんです。だから夜中の12時に満月は南中します。

そういうのを暗記するんじゃなくてこういった図から地球がこう動いているからこうなるな、というのが理解出来てくると暗記する量が激減していって問題が解きやすくなってくると思います。この図の使い方というのは慣れるのは大変ですが、なんとなく言っている事は分かりましたか?詳しくはしゅん吉クエストで授業していきましょう。

あともう一個、日食・月食の仕組みというのを紹介しておきます。太陽があります。そして地球があります。その時に、お月様は地球の周りをくるくる回っていると言ったと思います。今、僕は皆の顔を見ています。そんな皆の顔を見ている時にヒューって障害物が来るんです。あ、皆の顔が隠れました。逆にいうと、皆はしゅん吉の顔が隠れましたよね?はい、しゅん吉食です。分かりますか?今、しゅん吉が食われました。見えなくなったでしょ?隠れているからです。こういう事です。

(太=太陽 ち=地球)

だから地球から太陽を見てるいのに、お月様が地球から見て太陽の前に入ってきます。月が邪魔で太陽が見えないよ、という状態です。すなわち、太陽という日が食われるという事で、日食はこんな位置関係に来た時に起こる現象です。

という事は、月食がどうか分かりますか?太陽ありました。地球があります。月がくるくる回っています。その時に月が見えなくなるって何?と思いませんか?そう、実は太陽から光が出ています。太陽の光が出ています。だけど太陽の光が出ているけど、どう?ここ、陰じゃないですか?地球の陰になっちゃっていると思います。この地球の陰になっている所にお月様が入ってきてしまいます。

要は、太陽、地球、月の順番になるから、本来だったら太陽、地球、月だと月は満月で凄い光を浴びていますよ、と思うかも知れないけど隠れちゃって見えなくなる、いわゆる月食という現象が起こります。だからこういう所にある時は凄い満月が見えるわ、という時があるけど、ある年とかはこの辺を月が通っちゃってちょうど地球の陰に隠れて見えないよ、みたいな時がある訳です。だから地球の位置によっても月食が見られる国と見られない国があったりする訳です。

今回は太陽、月、地球というこの順番だけ押さえておいてくれればOKです。という事で、天体はもっと語らなきゃいけない事が多いんですが、なんとなくこんな仕組みなんだ、という所を意識して夜空の天体を眺めて勉強頑張って下さい。