動画で確認：発芽の条件と「水・空気・温度」の考え方

まずは動画で発芽のイメージをつかんでから、下のまとめとクイズで知識を固めましょう。
「光はいる？」「肥料は必要？」といったひっかけポイントも整理します。

1. 発芽の条件──キーワードは「水・空気・適温」

大豆の種子を使って、次の3つの条件で実験をしました。

• A：水 + 日光
• B：水（暗い場所で日光なし）
• C：水 + 日光 + 肥料

結果はA・B・Cすべてで発芽。ここから言えることは…

• A と B を比べる → 日光の有無だけが違うが、どちらも発芽 ⇒ 「発芽に日光はいらない」
• A と C を比べる → 肥料の有無だけが違うが、どちらも発芽 ⇒ 「発芽に肥料はいらない」

つまり、発芽に必ず必要なのは「水・空気（酸素）・適切な温度」であって、光や肥料は必須ではないということがわかります。

（1）このような比べ方を「対照実験」という

条件を一つだけ変えて比べることで、「その条件が必要かどうか」を調べる実験を
対照実験といいます。入試問題でも、図や表から
「どの条件だけが違うか」を読み取る力がよく問われます。

（2）発芽の3条件

• 水 …… からだをふくらませ、酵素をはたらかせる
• 空気（酸素） …… 呼吸してエネルギーをつくるため
• 適切な温度 …… 酵素がよくはたらく温度（植物ごとに「適温」が違う）

例：稲では25〜30℃くらいが発芽しやすい温度です。グラフ問題では「どの温度で最も発芽数が多いか」をチェックしましょう。

2. 種子のつくり──「弁当箱あり／なし」でイメージ

発芽のとき、芽が自力で光合成できるようになるまでは、種子の中にためておいた栄養を使って成長します。
この栄養のしまい方によって、種子は次の2種類に分かれます。

「この植物の種は弁当箱（胚乳）持ちかどうか？」を意識しながら、代表例をセットで暗記しておくと入試で取りこぼしにくくなります。

3. ここまでのポイント整理

• 発芽の3条件は水・空気（酸素）・適切な温度。光や肥料は必須ではない。
• 対照実験で、どの条件だけが違うかを比べることで「必要な条件」をしぼり込む。
• 種子は、栄養のしまい方で有胚乳種子（胚乳）と無胚乳種子（子葉）に分けられる。
• 有胚乳種子＝弁当箱あり／無胚乳種子＝弁当箱なし、というイメージで覚えると整理しやすい。

それでは、下のクイズで定着度チェックをしてみましょう。

4. 種子のつくりと発芽の条件クイズ（10問）

1〜5問目：種子のつくり（有胚乳種子・無胚乳種子）
6〜10問目：発芽の条件（対照実験・3条件）
各問題の「正解を見る」ボタンを押すと答えが表示され、ボタンは消えます。

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