気体が苦手→発生/集め方/性質を「実験問題の視点」で整理

中学受験理科/化学 テーマ:気体を「暗記」ではなく「実験問題の視点」で整理してミスを防ぐ
悩み起点
実験問題の視点
集め方の判断
家庭で回す

気体の名前は覚えたつもりなのに、実験問題になると答えがズレる。
集め方(水上置換・上方/下方置換)の判断に戸惑ってしまい、根拠が書けない。
反応後に「何が残るか」「どこにたまるか」で混乱する。

多くの場合、つまずきは暗記量ではなく、
実験問題で必要な情報(発生→集め方→確かめ方)の見方が身についていないことです。
視点を決めておくと、気体は「当てずっぽう」から外れ、根拠をつけて解けるようになります。

この記事で分かること

  • 気体で詰まる場所(発生/集め方/性質)の切り分け
  • 実験問題の処理順(見る順番)と判断の軸
  • 典型ミス(置換の選択・水への溶け方・順序)と修正
  • 家庭で回す復習の組み立て(短時間→週末通し)

まず状況整理|どこで詰まっているか

気体の問題は、名称を当てるだけでなく「実験の場面」がセットです。
まずは、止まっている地点を3つに分けます。原因が違うのに同じ復習をすると、結果が伴いにくくなります。

詰まりポイント(自己チェック)

  • 発生:何を混ぜたら何が出るかが曖昧
  • 集め方:水上置換/上方・下方置換の判断がブレる
  • 性質:確かめ方(火・石灰水等)と結論がつながらない
  • 読み取り:装置図の意味(導管・集気びんの向き)に戸惑う

原因の切り分け(典型パターン3つ)

原因①

「発生」は覚えたが、条件が増えると混乱する

反応の組み合わせは覚えていても、「反応後に残るもの」「別の液体に通す」など条件が追加されると、
どこまでが発生でどこからが確認なのかが曖昧になります。

原因②

集め方の判断軸が「軽い/重い」だけになっている

置換の選び方は「空気より軽い/重い」だけでなく、
水に溶けやすいか反応しやすいかも絡みます。
軸が1本だと判断が鈍ってしまいます。

原因③

確かめ方(性質)が「結論」になっている

「石灰水が白くなるから二酸化炭素」だけに頼ると、混合気体や途中生成物で判断がブレます。
性質は“確認”に回し、先に実験の流れで候補を絞る方が安定します。

整理し直しの流れ|発生→集め方→確かめ方

気体の実験問題は、知識を増やすよりも思考の順序を決めておくと得点が安定します。
ここでは「発生→集め方→確かめ方」の順で、判断を迷わずに進めるやり方を作ります。

1

まず「発生」の場面を切り出す(何を混ぜたか)

反応前の物質・操作(加熱する/混ぜる/水に入れる)だけを抜き出し、
ここで発生する気体の候補を先に絞ります。

書くメモ(短く)

  • 混ぜた( )+( )/加熱した( )
  • ここで出る気体候補:( )( )
2

次に「集め方」を決める(判断軸は2本にする)

集め方は、(1)水に溶けやすいか(2)空気との重さの関係の2本で決めます。
片方だけだと不安が残ります。

3

最後に「確かめ方」で1つに絞る(性質は“確認”)

先に候補が絞れていれば、確かめ方は短く使えます。
逆に、確かめ方だけで決めようとすると、混ざった条件に弱くなります。

見る情報 やること 結論の出し方
実験操作 何を混ぜた/加熱したか(発生の候補を絞る) 候補を2つまでにする
集め方 水に溶けやすいか→軽い/重いの順で判断 置換の根拠を1行で書く
性質 確かめ方(火・石灰水など)で最終確認 候補を1つに特定する
4

根拠は「条件→判断」で1行に決めておく

実験問題は説明(理由)が問われやすい分野です。
根拠は長く書かず、「条件→判断」の順で1行にまとめます。

根拠テンプレ

  • (水に溶けにくい/溶けやすい)ので( )置換を用いる。
  • 空気より(軽い/重い)ので(上方/下方)置換で集める。
5

最後に「よくある条件の落とし穴」を確認する

気体実験は、途中の操作(別の液体に通す/加熱を止める等)で条件が変わります。
ここを見落とすと、正しい知識でも誤答になります。

  • 発生した気体を「別の液体に通す」操作があるか
  • 最初に出た気体を捨てる(空気を追い出す)場面がないか
  • 集気びんの向き(口が上/下)と置換の種類が一致しているか

よくあるミスと修正(誤答例→直し方)

典型ミス

集め方を「軽い/重い」だけで決めてズレる

空気との重さだけで上方・下方を決めると、水に溶けやすさの条件でズレます。
実験問題では「水に溶けやすい気体は水上置換が不適」など、判断が追加されやすいです。

典型ミス

確かめ方(性質)だけで気体名を決めて間違える

石灰水や火の反応だけで決めようとすると、条件が増えたときに混乱します。
まず発生で候補を絞り、集め方で根拠を作ってから確認に回すと安定します。

典型ミス

装置図の向き(集気びん・導管)を読み落とす

置換の種類を知っていても、図の向きが読み取れないと誤答になります。
図は細部より、口の向き・導管の位置・水の有無だけを先に確認します。

家庭での回し方(週の組み立て/チェック)

気体は「全部を覚える」より、実験問題の処理順を決めて反復する方が得点に直結します。
平日は短く、週末に通しで確認し、間違えた箇所を分類して再挑戦します。

区分 やること チェック(合格基準)
平日(短時間) 1問:発生で候補を2つまで→集め方を2軸で決定→性質で確認 置換の根拠を1行で書ける
週末(通し) 3〜5問:装置図つき・条件変化つきの実験問題を一気に処理 図の確認順(口→導管→水)を崩さない
解き直し 間違えた問題を「発生」「集め方」「性質」「図の読み取り」に分類して再挑戦 同じ分類のミスが続かない

気体実験は化学分野で頻出です。全体の地図は
化学分野ページ
から整理できます。悩み記事→分野ページを往復し、必要な補強だけ追加すると復習が回りやすくなります。

FAQ(よくある質問)

Q気体はどこから覚え直せばよいですか?
まず「実験問題の処理順」を決めておいてください。発生→集め方→確かめ方の順がまとまると、
暗記が不十分でも根拠をつけて候補を絞れるようになります。知識の追加は、その後に必要分だけ行う方が効率的です。
Q水上置換と上方・下方置換の判断が曖昧です
判断軸を1本にせず、「水に溶けやすいか」→「空気より軽い/重い」の順で決めてください。
この順序を特定しておくと、判断しやすくなり、根拠も書きやすくなります。
Q装置図を見ると混乱します
図は細部より、まず「集気びんの口の向き」→「導管の先」→「水の有無」の順で確認します。
読み取りで戸惑う場合は、
実験問題が読めないときの整理
を先にまとめると進めやすくなります。
Q燃焼と一緒に出る気体で混乱します
「燃える/燃えない」「火が消える」などは気体の性質とセットで問われます。
条件→結果→理由のやり方で整理すると、判断が一本化します。
燃焼が苦手(条件→結果→理由のやり方)
も合わせて確認してください。
Q知識が増えるほど逆に判断が難しくなります
気体は知識が増えるほど「判断」が増え、手順が崩れると間違いが増えます。
まず処理順(発生→集め方→性質)を決めておき、性質は最後の確認に回すと安定します。

次に読む(関連記事)+講座・問い合わせ

実験問題の「見方」からまとめたい方へ(学習サポートのご紹介)

気体は、暗記を増やしても実験問題での処理順が崩れていると、得点に結びつきにくい分野です。
まずは発生→集め方→確かめ方の順で、根拠を付けて解ける形にまとめてください。
それでも不安定な場合は、問題を見ながら「どこで止まるか(発生/集め方/性質/図の読み取り)」を切り分け、
得点につながる処理順を定着させる個別指導も選択肢になります。