復習が回らない→範囲の絞り方/解き直しの型/週次ルーティン(家庭運用)

中学受験理科/復習 テーマ:範囲を絞る→解き直しのやり方→週で回す
悩み起点
復習が回らない
解き直しのやり方
家庭運用

「復習はしているはずなのに、次のテストで同じところを落とす」。
直前にまとめ直しても、知識がつながらず、問題になると手が止まる。
量が多くて回らず、結局“できるところの確認”で終わってしまう。

多くの場合、原因は努力不足ではなく、復習の対象が広すぎる/解き直しが「作業」になっていることです。
まず範囲を絞り、次に「どこでつまずいたか」をやり方で改善すると、同じ時間でも得点が安定しやすくなります。

この記事で分かること

  • 復習が回らない“詰まり所”を先に特定する
  • 範囲を絞るための優先順位(捨てる基準)
  • 解き直しを得点に変える「やり方」(原因→修正)
  • 週次ルーティン(平日短時間→週末まとめ)
  • 直前期に学習リズムを崩さない復習の置き方

まず状況整理|どこで詰まっているか

「復習しているのに伸びない」は、復習の量ではなく“復習の中身”がズレている状態です。
まず、次のどこで詰まっているかを判断します。

詰まり①:範囲が広すぎる

すべてをやり直そうとして、復習が分散します。
結果として「中途半端な確認」が増え、点に直結する穴が残ります。

詰まり②:解き直しが作業になっている

答え合わせ→解説を読む→「分かった気」になって終わる状態です。
“どこでつまずいたか”が残らず、次に同じ形で取りこぼします。

詰まり③:定着チェックがない

間違い直しはするが、翌日・翌週に同じ観点で確認しない。
復習が積み上がらず、毎回「やり直しのやり直し」になります。

原因の切り分け(典型パターン3つ)

復習が空回りする原因は「時間が足りない」ではなく、優先順位と直し方が決まっていないことが多いです。
典型パターンを3つに分けます。

パターンA

「全部やる」→結局どれも仕上がらない

理科は範囲が広く、復習対象を増やすほど回らなくなります。
まず“捨てる基準”を決めないと、穴が残り続けます。

パターンB

「理解した」つもりで次に進む

解説を読んで納得しても、次に同じ形で解けるとは限りません。
“解けなかった理由”を残さないと、復習は成果になりません。

パターンC

弱点が「分野」ではなく「動作」なのに気づかない

たとえば「計算」「図表読み取り」「用語の言い換え」など、取りこぼしは動作で起きます。
分野だけで復習すると、同じ動作ミスが残ります。

改善へのステップ(範囲→解き直し→定着)

復習は「やる気」よりも組み立てで回ります。
ここでは、範囲を絞り、解き直しをルール化して、週で回すまでをステップにします。

1

復習範囲を3段階に分ける(やらないを決める)

復習対象を「必修」「余裕があれば」「今は捨てる」に分けます。
“捨てる”は放棄ではなく、得点を安定させるための選択です。

区分 入れる基準 目的
必修 頻出/取りこぼしが深刻/次の単元に接続する 失点防止の徹底
余裕があれば 出題頻度は中/時間がかかる 得点の上積み
今は捨てる 頻度が低い/時間対効果が悪い 復習が回る状態を作る
2

「解けなかった理由」を3分類して残す

解き直しは、答えを写す作業ではなく“ミスの原因を特定する作業”です。
次の3つだけに分類すると、直し方が決まります。

  • 知識不足:用語・法則・条件が曖昧
  • 読み取り不足:条件・図表・単位・比較を取り違え
  • 段取り不足:計算前整理/途中式/検算/書き方が崩れる
3

解き直しは「1回で完成」を狙わない(2周構造にする)

1回の復習で完璧にしようとすると時間が足りなくなり、回らなくなります。
そこで、解き直しを2周に分けて“回る組み立て”にします。

2周目(チェック)

  • 翌日または週末に同じ観点で再挑戦
  • 条件読み・段取り・検算の抜けを確認
  • まだ間違えるなら「必修」に残し続ける
4

「弱点は分野」ではなく「動作」で管理する

同じ分野でも取りこぼしの原因は違います。復習ノートやメモは、
分野名より「読み取り」「計算前整理」「用語の言い換え」など動作で残す方が再発が減ります。

たとえば計算ミスは
物理分野で起こりやすく、
条件と変化の結びつきは
化学分野
で整理しやすい、というように「復習対象の優先順位」が決まります。

5

週の“枠”を先に確保して、そこに流し込む

復習は気合で入れるとペースが乱れます。先に「平日短時間」「週末まとめ」の枠を決め、
必修→余裕の順で入れます。

よくあるミスと修正(復習が空回りする例)

空回り

解説を読んで満足して終わる

理解したつもりでも、次に同じ形式で解けるかは別問題です。復習が“知識の確認”で止まると、ミスは繰り返されます。

空回り

間違い直しが“答えの写経”になる

答えを写しても、条件読み・段取り・検算が改善されていなければ再発します。復習の成果が残りません。

空回り

復習範囲が増え続けて回らなくなる

できなかった箇所をすべて拾うと、復習がパンクします。結果として必修が薄くなり、点が安定しません。

家庭での回し方(週の組み立て/チェック)

家庭運用では、復習の量を増やすより、“回る枠”を決めて必修を積むことが重要です。
下の表は、復習が回らない状態から立て直すための週次テンプレです。

区分 やること チェック(合格基準)
平日(短時間) 必修から1〜2問だけ。誤答は「知識/読み取り/段取り」に分類して1行残す “原因の分類”ができていて、直し方が1つに決まる
週末(まとめ) 2周目(再挑戦)を入れる。できないものだけ必修に残す 同じ形式での再発が減る/必修が増えすぎない
週明け(調整) 必修の入れ替え(できた→外す/再発→残す) 復習の対象が整理されていて、回る量になっている

FAQ(よくある質問)

Q復習は「ノートまとめ」をした方がいいですか?
目的が「原因の分類」と「再発防止」なら、ノートを作り込むより、誤答を3分類して直し方を1行残す方が回りやすいです。
まとめは“作るほど増える”ため、必修が回らない場合は負担になりやすくなります。
Qどれを「必修」に入れるか判断できません
まずは「得点への影響が大きい」「頻出」「次に接続する」のどれかに当てはまるものを必修に入れます。
迷うものは“余裕があれば”に置き、必修が回る量を優先すると、復習が滞りにくくなります。
Q解説を読めば分かるのに、次に解けません
「理解」と「再現」は別です。誤答原因を「知識/読み取り/段取り」に分類し、
具体的な対策(条件を先に書く、単位を揃える等)を1つ決めてから再挑戦を入れると、再現性が上がります。
Q復習の時間が足りません
時間が足りないときほど、範囲を「必修/余裕/捨てる」に分けるのが有効です。
1周で完成を狙わず、短い1周目→翌日や週末の2周目に分けると回りやすくなります。
Q直前期は復習のやり方を変えるべきですか?
新しいことを増やすより、必修を決めて再発を止める方が得点が安定します。
直前期の組み立ては
入試直前2週間の理科の再調整
と合わせると、やる範囲で迷う時間が減ります。

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復習の「回らない理由」から一緒に整理したい方へ

復習は、範囲の絞り方と解き直しのやり方が決まると、同じ時間でも得点が安定しやすくなります。
もし家庭運用だけでは必修が回らない/同じ形式で取りこぼし続ける場合は、
誤答を見ながら「知識・読み取り・段取り」のどこでつまずいているかを切り分け、週の組み立てまで組み直す個別指導も選択肢になります。