【理科のコツ】プランクトンの観察

中学受験理科/生物分野
単元:プランクトンと顕微鏡

プランクトンの観察入門──「動物性・植物性」と顕微鏡の使い方をまとめてマスター

水そうや池の水の中には、裸眼では見えない小さな生き物(プランクトン)がたくさんいます。
このページでは、代表的なプランクトンの種類と、入試でよく狙われる顕微鏡の基本操作を、観察の流れとあわせて整理します。

プランクトンは中学受験理科の生物分野の中でも、顕微鏡操作・分類・計算まで幅広くつながる単元です。生物分野の出題傾向や引っ掛かりポイントは、生物分野の全体像はこちらで整理しています。

このページでわかること

  • プランクトンとは何か(動物性・植物性の違い)
  • ミジンコ・アオミドロ・ミカヅキモ・ゾウリムシ・ボルボックスなど代表的な種類
  • 顕微鏡の基本構造と接眼レンズ/対物レンズの役割・セットの順番
  • 観察のときに意識したい倍率・プレパラート・観察のコツ
  • 入試で問われやすいポイントをまとめとクイズで確認

プランクトンとは?──水中にすむ「小さな生き物」

プランクトンとは、水中にただよって生活している、とても小さな生き物の総称です。
中には肉眼で見えるものもいますが、多くは150倍程度の倍率でやっと見える大きさです。

  • 水そう・池・川・海など、水があればどこにでもいる。
  • 小さいけれど、食物連鎖の「出発点」として生態系を支えている。
  • 動物性プランクトン植物性プランクトンに大きく分けられる。
ボルボックス、ミジンコ、ミカヅキモなどの有名なプランクトン

▲ ミジンコ・ボルボックス・ミカヅキモなど、入試でおなじみのプランクトン

動物性プランクトンと植物性プランクトン

プランクトンは、性質の違いから動物性植物性に分けられます。

種類 代表例 特徴
動物性プランクトン ミジンコ・ゾウリムシ など
  • 自分で動き回る(泳ぐ・はうなど)。
  • 他の生き物を食べて生活する。
  • 顕微鏡で見ると、かなりのスピードで動き回るものも多い。
植物性プランクトン アオミドロ・ミカヅキモ など
  • 光合成を行う植物の仲間。
  • 水中をただよいながら暮らしている。
  • 水中の酸素供給や、食物連鎖の最初の段階を支える重要な存在。
ボルボックス 細胞群体
  • 複数の細胞が集まった細胞群体
  • 植物性と動物性の両方の性質をもつ、として紹介されることもある。

ミジンコ・ゾウリムシ・アオミドロ・ミカヅキモ・ボルボックスは、
「名前を聞いて、動物性か植物性かすぐ答えられる」レベルまで覚えておきましょう。

顕微鏡の基本構造とレンズの役割

プランクトンの観察には、顕微鏡が欠かせません。顕微鏡の使い方は、理科のテストでとても狙われやすい単元です。

特に押さえておきたいのは、次の3つの用語です。

  • 接眼レンズ:目をくっつける側のレンズ。
  • 対物レンズ:観察する物体(プレパラート)に近いレンズ。
  • ステージ:プレパラートを置く台の部分。
顕微鏡を使った微生物観察の手順解説

▲ プレパラートをステージに置いて、接眼レンズ・対物レンズを通して観察する

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レンズをセットする順番は?

レンズのセットには理由のある順番があります。ここは入試でもよく問われるポイントです。

手順 内容 理由・イメージ
① 接眼レンズを先にセット まず上の接眼レンズから取り付ける。 上からセットすれば、ゴミが中に落ちにくい
掃除も上から順に行うのと同じ理屈。
② 次に対物レンズをセット 接眼レンズのあとで、下の対物レンズを取り付ける。 対物レンズを先に付けると、そこからゴミが入りやすくなるためNG。
③ プレパラートをステージに置く 観察したい水(プランクトン入り)をプレパラートにのせ、ステージの中央にセットする。 視野の中心にプランクトンが来るように、位置を微調整しながら観察する。

プランクトン観察のポイント

  • 倍率は150倍前後:多くのプランクトンは150倍程度で観察しやすい。
  • 顕微鏡を清潔に:レンズを触ると指紋がつくので、レンズ紙でやさしくふく。
  • 動物性プランクトンの動きに注目:ミジンコやゾウリムシは、移動距離・速さの計算問題になることも。
  • 植物性プランクトンの形にも注目:アオミドロの糸のような形、ミカヅキモの三日月形など。
  • 「見えた!」で終わらせず、スケッチと名前をセットで覚えると入試対策として効果的。

プランクトン観察のまとめ

項目 内容
プランクトンとは – 水中に生息する小さな微生物
– 多くは150倍程度の倍率で観察可能
動物性プランクトン植物性プランクトンに分類される
動物性プランクトン – 自ら動く性質を持つ
– ミジンコやゾウリムシが代表例
– 動きの速さ・移動距離の計算問題になることもある
植物性プランクトン – 光合成を行い水中を浮遊
– アオミドロやミカヅキモが代表例
– 水中の酸素供給や食物連鎖の出発点として重要
顕微鏡の使い方 接眼レンズを先にセットし、次に対物レンズをセット
– 対物レンズは観察対象物を拡大するレンズ
– プレパラートをステージに置いて観察する
観察のポイント – 顕微鏡を清潔に保ち、順序通りにセットする
– 動物性プランクトンの動きの速さや移動距離も観察対象
– 植物性・動物性の違いを意識しながらスケッチすると理解が深まる

確認クイズ:プランクトンと顕微鏡

問題 選択肢 正解を見る
1. プランクトンを観察するのに最もよく使われる倍率は? A. 10倍
B. 50倍
C. 150倍
D. 1000倍

2. ミジンコはどの種類のプランクトンに分類されますか? A. 植物性プランクトン
B. 動物性プランクトン
C. 両方
D. どちらでもない

3. アオミドロが行っているのはどれ? A. 自ら動く
B. 光合成を行う
C. 動物を捕食する
D. 水を浄化する

4. 顕微鏡のセットで先に取り付けるレンズは? A. 対物レンズ
B. 接眼レンズ
C. 両方同時
D. 順序は関係ない

5. プレパラートを置く顕微鏡の部分は? A. ステージ
B. 接眼レンズ
C. 対物レンズ
D. 反射鏡

6. ボルボックスはどのような性質を持つと説明されることが多いですか? A. 植物性のみ
B. 動物性のみ
C. 植物性・動物性の両方の性質
D. どちらでもない

7. 顕微鏡のレンズが2つ必要な主な理由は? A. 同時に観察するため
B. 視野を広げるため
C. 拡大倍率を高めるため
D. 光を反射するため

8. 植物性プランクトンが果たす主な役割として正しいものは? A. 捕食
B. 光合成
C. 酸素の供給
D. BとC

9. ゾウリムシが属するグループは? A. 植物性プランクトン
B. 動物性プランクトン
C. 両方
D. どちらでもない

10. 顕微鏡でプランクトンを観察するために必要な準備として正しいものは? A. レンズを清掃する
B. プレパラートを準備する
C. 接眼レンズと対物レンズをセットする
D. 全て

もっと「見えない世界」をのぞいてみよう

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