昆虫の分類|完全変態・不完全変態と代表例【理科のコツ】

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テーマ:昆虫の分類・完全変態/不完全変態

昆虫の分類|完全変態と不完全変態

中学受験でよく扱う昆虫の育ち方には、完全変態不完全変態があります。この2つは、成長の途中でさなぎになるかどうかによって見分けられます。

完全変態は、卵から幼虫、さなぎを経て成虫になります。不完全変態は、さなぎにならず、脱皮を繰り返しながら成虫になります。

このページでは、さなぎになる昆虫・さなぎにならない昆虫の一覧、卵から成虫までの成長順序、中学受験で間違えやすい代表例をまとめて確認します。

完全変態と不完全変態の違い

完全変態と不完全変態を見分ける最も重要なポイントは、成長の途中にさなぎの段階があるかどうかです。

分類 卵から成虫までの流れ さなぎ 幼虫と成虫の姿 代表例
完全変態 卵 → 幼虫 → さなぎ → 成虫 ある 大きく異なることが多い カブトムシ、チョウ、ハチ、ハエなど
不完全変態 卵 → 幼虫・若虫 → 成虫 ない 幼虫・若虫が成虫に似ていることが多い バッタ、コオロギ、セミ、トンボなど

成虫に似た姿をした不完全変態の幼虫を、若虫と呼ぶことがあります。

完全変態と不完全変態の成長順序の違い

完全変態とは

完全変態は、卵 → 幼虫 → さなぎ → 成虫の順に成長する変化です。

  • 成長の途中にさなぎの段階がある。
  • 幼虫と成虫で姿が大きく変わることが多い。
  • 幼虫と成虫で食べ物や生活場所が変わることもある。

不完全変態とは

不完全変態は、卵 → 幼虫・若虫 → 成虫の順に成長し、さなぎの段階を経ない変化です。

  • 成長の途中にさなぎの段階がない。
  • 脱皮を繰り返しながら成虫に近づく。
  • 幼虫や若虫が、成虫に近い姿をしていることが多い。

見分け方:昆虫名だけで迷ったときは、まず「さなぎになるか」を考えます。中学受験でよく扱う代表的な昆虫では、さなぎになれば完全変態、さなぎにならなければ不完全変態と判断できます。

さなぎになる昆虫・さなぎにならない昆虫の一覧

「完全変態」「不完全変態」という言葉だけでなく、代表的な昆虫を2つのグループに分けて覚えると、入試の選択問題で判断しやすくなります。

さなぎになる昆虫

次の昆虫は、成長の途中でさなぎになる完全変態の昆虫です。

  • カブトムシ
  • クワガタムシ
  • チョウ
  • ハチ
  • アリ
  • ハエ
  • テントウムシ

さなぎにならない昆虫

次の昆虫は、さなぎの段階を経ない不完全変態の昆虫です。

  • バッタ
  • コオロギ
  • スズムシ
  • セミ
  • トンボ
  • カマキリ
  • ゴキブリ
  • ナナフシ
確認するポイント さなぎになる昆虫 さなぎにならない昆虫
分類 完全変態 不完全変態
さなぎの有無 さなぎになる さなぎにならない
成長の仕方 幼虫からさなぎを経て成虫になる 脱皮を繰り返して成虫になる
姿の変化 幼虫と成虫で大きく異なることが多い 幼虫・若虫と成虫が似ていることが多い

覚え方のポイント

昆虫名を一つずつ別々に覚えるのではなく、ノートに「さなぎになる」「さなぎにならない」の2列を作り、代表例を自分で仕分けると整理しやすくなります。

卵から成虫までの成長順序

完全変態と不完全変態は、幼虫のあとの変化だけでなく、卵から成虫までの順序で確認しておきましょう。

完全変態の成長順序

卵 → 幼虫 → さなぎ → 成虫

不完全変態の成長順序

卵 → 幼虫・若虫 → 成虫

不完全変態の昆虫は、幼虫や若虫から突然成虫になるわけではありません。さなぎにはならず、脱皮を繰り返しながら少しずつ成虫の姿に近づきます。

完全変態をする昆虫の最後の変態は羽化

完全変態をする昆虫の最後の変態は、羽化です。

羽化とは、さなぎから成虫になることです。たとえばチョウでは、さなぎから成虫のチョウになる変化が羽化にあたります。

動画で学ぶ:完全変態と不完全変態

動画では、完全変態と不完全変態の違いを、昆虫の姿や成長の流れと合わせて確認できます。

  • さなぎになる昆虫と、さなぎにならない昆虫の違い
  • 幼虫から成虫になるまでの成長順序
  • 代表的な昆虫の分類

中学受験で間違えやすい昆虫

見慣れた昆虫でも、幼虫の姿や生活場所が成虫と大きく異なると、完全変態か不完全変態かを迷うことがあります。

昆虫 分類 判断する理由
カブトムシ 完全変態 幼虫からさなぎを経て成虫になる。
アリ 完全変態 成長の途中にさなぎの段階がある。
完全変態 幼虫のボウフラから、さなぎを経て成虫になる。
セミ 不完全変態 地中で過ごす幼虫から、さなぎにならずに成虫になる。
トンボ 不完全変態 水中で過ごす幼虫のヤゴから、さなぎを経ずに成虫になる。
カマキリ 不完全変態 幼虫が成虫に近い姿をしており、脱皮を繰り返して成虫になる。

姿だけで決めない

幼虫と成虫の姿が大きく違うかどうかは判断の手がかりになりますが、最終的にはさなぎの段階があるかどうかで分類します。

昆虫とクモなどの違い

日常会話では、小さな生き物を広く「虫」と呼ぶことがあります。しかし、理科で扱う昆虫には、共通する体のつくりがあります。

昆虫の共通点

  • 背骨がない無脊椎動物の仲間である。
  • 体が頭・胸・腹の3つに分かれている。
  • 胸に3対、合計6本の脚がある。

カブトムシ、チョウ、バッタなどは、これらの特徴を持つ昆虫です。

クモは昆虫ではない

無脊椎動物の中での昆虫とクモの違い

クモも無脊椎動物ですが、昆虫ではありません。

  • 昆虫の脚は6本。
  • クモの脚は8本。
  • 昆虫の体は頭・胸・腹の3つに分かれる。
  • クモの体は頭胸部・腹部の2つに分かれる。

「虫」と「昆虫」は同じではありません

「虫」は日常的な呼び方で、クモなど昆虫ではない生き物を含むことがあります。「さなぎになる虫」「さなぎにならない虫」を調べるときは、まずその生き物が昆虫かどうかを確認しましょう。

昆虫を含む動物・植物・人体などの分類を広く確認したい場合は、中学受験理科の生物分野の全体像も参考にしてください。

理解度チェッククイズ

完全変態と不完全変態を整理できているか、10問のクイズで確認しましょう。「正解と理由を見る」を押すと解説が表示されます。

第1問 完全変態の正しい成長順序はどれですか。

  1. 卵 → 幼虫 → 成虫
  2. 卵 → 幼虫 → さなぎ → 成虫
  3. 卵 → さなぎ → 幼虫 → 成虫
  4. 卵 → 成虫 → さなぎ
正解と理由を見る

正解はBです。完全変態では、幼虫と成虫の間にさなぎの段階があります。

第2問 次のうち、さなぎになる昆虫はどれですか。

  1. バッタ
  2. セミ
  3. カブトムシ
  4. カマキリ
正解と理由を見る

正解はCです。カブトムシは幼虫からさなぎを経て成虫になる完全変態の昆虫です。

第3問 次のうち、さなぎにならない昆虫はどれですか。

  1. チョウ
  2. ハチ
  3. ハエ
  4. コオロギ
正解と理由を見る

正解はDです。コオロギはさなぎにならず、脱皮を繰り返して成虫になる不完全変態の昆虫です。

第4問 完全変態をする昆虫の最後の変態を何といいますか。

  1. 脱皮
  2. 羽化
  3. ふ化
  4. 産卵
正解と理由を見る

正解はBの羽化です。羽化とは、幼虫またはさなぎから成虫になることです。完全変態では、さなぎから成虫になる変化が最後の変態にあたります。

ふ化は卵から幼虫などが出ることなので、羽化とは区別して覚えましょう。

第5問 次のうち、完全変態をする昆虫ではないものはどれですか。

  1. チョウ
  2. テントウムシ
  3. バッタ
  4. アリ
正解と理由を見る

正解はCです。バッタはさなぎにならない不完全変態の昆虫です。ほかの3つは完全変態です。

第6問 不完全変態の昆虫は、どのように成虫になりますか。

  1. さなぎを経て成虫になる
  2. 脱皮を繰り返して成虫になる
  3. 卵からすぐ成虫になる
  4. 成虫にならない
正解と理由を見る

正解はBです。不完全変態では、さなぎを経ず、幼虫や若虫が脱皮を繰り返して成虫になります。

第7問 トンボはどちらに分類されますか。

  1. 完全変態
  2. 不完全変態
  3. 昆虫ではない
  4. 脊椎動物
正解と理由を見る

正解はBです。トンボは幼虫のヤゴから、さなぎを経ずに成虫になります。

第8問 セミはどちらに分類されますか。

  1. 完全変態
  2. 不完全変態
  3. 昆虫ではない
  4. 甲殻類
正解と理由を見る

正解はBです。セミはさなぎにならず、幼虫から成虫になる不完全変態の昆虫です。

第9問 クモが昆虫ではないと判断できる特徴はどれですか。

  1. 背骨がない
  2. 脚が8本ある
  3. 小さな生き物である
  4. 卵から生まれる
正解と理由を見る

正解はBです。昆虫の脚は6本ですが、クモの脚は8本です。クモは無脊椎動物ですが、昆虫ではありません。

第10問 完全変態と不完全変態を見分ける最も重要なポイントはどれですか。

  1. 体の色
  2. 羽の大きさ
  3. さなぎの段階があるか
  4. 住んでいる場所
正解と理由を見る

正解はCです。完全変態と不完全変態は、成長の途中にさなぎの段階があるかどうかで見分けます。

観察した内容や図・表から生物を判断する問題も確認したい場合は、生物の実験・観察問題の確認へ進んでください。

完全変態と不完全変態についてのよくある質問

さなぎにならない昆虫には何がいますか。

バッタ、コオロギ、スズムシ、セミ、トンボ、カマキリ、ゴキブリ、ナナフシなどがいます。これらは、さなぎを経ずに成虫になる不完全変態の昆虫です。

さなぎになる昆虫には何がいますか。

カブトムシ、クワガタムシ、チョウ、ガ、ハチ、アリ、ハエ、カ、テントウムシなどがいます。これらは、幼虫からさなぎを経て成虫になる完全変態の昆虫です。

完全変態をする昆虫の最後の変態は何ですか。

最後の変態は羽化です。完全変態では、羽化によってさなぎから成虫になります。

トンボ、セミ、カマキリは完全変態ですか。

いいえ。トンボ、セミ、カマキリはいずれも、さなぎにならない不完全変態の昆虫です。

さなぎにならない虫は、すべて不完全変態ですか。

いいえ。「虫」は昆虫以外の小さな生き物にも使われる日常的な言葉なので、さなぎにならない虫がすべて不完全変態とは限りません。

また、昆虫の中にも、シミなどのように完全変態にも不完全変態にも当てはまらない無変態の仲間がいます。中学受験では、まず完全変態と不完全変態の代表的な昆虫を整理しておきましょう。

クモは昆虫ですか。

クモは昆虫ではありません。昆虫の脚は6本で、体は頭・胸・腹の3つに分かれます。一方、クモの脚は8本で、体は頭胸部・腹部の2つに分かれます。どちらも背骨のない無脊椎動物ですが、異なる仲間です。

完全変態と不完全変態は、卵からどのように成長しますか。

完全変態は、卵 → 幼虫 → さなぎ → 成虫の順に成長します。

不完全変態は、卵 → 幼虫・若虫 → 成虫の順に成長し、さなぎの段階がありません。

まとめと関連ページ

  • 昆虫は、背骨がない無脊椎動物の仲間。
  • 昆虫の体は頭・胸・腹に分かれ、脚は6本ある。
  • 完全変態は、卵 → 幼虫 → さなぎ → 成虫の順に成長する。
  • 不完全変態は、卵 → 幼虫・若虫 → 成虫の順に成長する。
  • 完全変態と不完全変態は、さなぎの有無で見分ける。
  • 完全変態をする昆虫の最後の変態は羽化で、さなぎから成虫になる。
  • クモは脚が8本あり、昆虫ではない。

昆虫名が変わると迷う場合は、「さなぎになる昆虫」「さなぎにならない昆虫」の2列に代表例を仕分け直してみましょう。理由まで説明できるようになると、入試の選択肢にも対応しやすくなります。

食物連鎖や生物の増減へ進む

昆虫を含む生物どうしの関係や、増減問題の考え方を確認できます。

食物連鎖と生物の増減の考え方

入試問題で使える形に整理する

分類表を覚えるだけでなく、問題文や選択肢から判断する練習について確認できます。

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