植物の分類表|単子葉類・双子葉類と代表例一覧【理科のコツ】
植物の分類/図解+一覧+クイズ付き
中学受験理科「植物の分類表」|双子葉類・単子葉類の代表例と見分け方
植物は、まず種子植物と胞子植物に分かれます。種子植物はさらに被子植物と裸子植物に分かれ、被子植物は双子葉類と単子葉類に分かれます。
このページでは、植物分類の全体図を確認したうえで、アブラナ、アサガオ、イネ、マツ、ワラビなどの代表的な植物がどのグループに入るかを整理します。双子葉類・単子葉類だけでなく、被子植物・裸子植物、シダ植物・コケ植物まで、分類の位置と見分け方をまとめて確認できます。
植物分類は、種子のつくり、発芽、葉や根のはたらき、蒸散などの単元ともつながります。分類名を覚えて終わりにせず、どの特徴を見れば判断できるかまで確認していきましょう。
双子葉類と単子葉類の違いを先に確認したい場合は、子葉・葉脈・根・維管束の比較表から読むこともできます。
植物の分類全体図|被子植物・裸子植物まで確認
植物分類では、次のように大きなグループから順番にたどることが大切です。
- 種子植物
- 被子植物
- 双子葉類
- 離弁花類
- 合弁花類
- 単子葉類
- 双子葉類
- 裸子植物
- 被子植物
- 胞子植物
- シダ植物
- コケ植物
植物分類は「全体図・代表例・見分け方」で押さえる
中学受験では、教科書や過去問に繰り返し登場する代表的な植物が中心です。分類名だけでなく、植物名と見分ける特徴を対応させて確認しましょう。
講師コメント:植物分類は、分類名だけをばらばらに覚えるより、分類の位置・代表的な植物名・見分ける特徴を一つのカンペにまとめると整理しやすくなります。

種子植物と胞子植物の違い
種子植物と胞子植物の違いは、種子でふえるか、胞子でふえるかです。植物を分類するときは、最初にこの違いを確認します。
種子植物
- 種子でふえる植物
- 被子植物と裸子植物に分かれる
- 花、野菜、穀物、果樹、樹木など身近な植物の多くが含まれる
代表例:アブラナ、イネ、マツ
胞子植物
- 種子をつくらず、胞子でふえる植物
- 中学受験ではシダ植物とコケ植物が中心
- 花や果実をつくらない
代表例:ワラビ、スギゴケ
種子植物の分類が分かったら、次は種子の内部にある子葉や胚のつくりを確認すると、発芽の学習にもつながります。子葉の枚数や発芽についての理解があいまいな場合は、種子のつくり・子葉・発芽についての解説もあわせて確認してください。
被子植物と裸子植物の違い・代表例

種子植物は、胚珠が子房に包まれているかどうかによって、被子植物と裸子植物に分かれます。
被子植物とは
- 胚珠が子房に包まれている植物
- 双子葉類と単子葉類に分かれる
- 身近な花、野菜、果物、穀物の多くが含まれる
裸子植物とは
- 胚珠が子房に包まれず、むき出しになっている植物
- 被子植物のような果実をつくらない
- マツ、スギ、ヒノキ、イチョウ、ソテツなどが代表例
花びらの見た目だけで判断しない
被子植物と裸子植物を分ける決め手は、花びらの有無ではなく、胚珠が子房に包まれているかどうかです。
被子植物の代表例一覧
ここでは、代表的な植物名と分類を対応させて確認します。まず双子葉類と単子葉類のどちらに入るかを押さえ、そのあとで花びらや葉脈などの特徴を見ていきましょう。
双子葉類の代表例
| 植物名 | 花びらによる分類 | 主な確認ポイント |
|---|---|---|
| アブラナ | 離弁花類 | 網状葉脈、主根と側根 |
| アサガオ | 合弁花類 | 網状葉脈、花びらの根元がつながる |
| サクラ | 離弁花類 | 網状葉脈、花びらが分かれる |
| タンポポ | 合弁花類 | 多数の小さな花が集まっている |
| エンドウ | 離弁花類 | 網状葉脈、主根と側根 |
タンポポは、多数の小さな花が集まって一つの花のように見えます。一つ一つの小さな花では、花びらに見える部分の根元がつながっているため、合弁花類に分類します。
単子葉類の代表例
中学受験では、離弁花類と合弁花類は双子葉類を花びらのつき方で分ける分類として扱います。そのため、次の単子葉類は離弁花類・合弁花類には分けません。単子葉類に花びら状の部分がないという意味ではありません。
| 植物名 | 主な確認ポイント |
|---|---|
| イネ | 平行葉脈、ひげ根 |
| トウモロコシ | 平行葉脈、ひげ根 |
| ユリ | 平行葉脈 |
| チューリップ | 平行葉脈、ひげ根 |
| ネギ | 平行葉脈、ひげ根 |
裸子植物の代表例一覧
裸子植物を「球果をつくる植物」とだけ覚えると、イチョウやソテツを判断しにくくなります。共通する決め手は、胚珠が子房に包まれていないことです。
| 植物名 | 見た目の手がかり | 分類の決め手 |
|---|---|---|
| マツ | 針のような葉を持ち、まつかさをつくる | 胚珠が子房に包まれていない |
| スギ | 細い葉を持ち、球果をつくる | 胚珠が子房に包まれていない |
| ヒノキ | うろこ状に重なる葉を持つ | 胚珠が子房に包まれていない |
| イチョウ | 扇形の葉を持つ。銀杏の外側は実のように見えるが、被子植物の果実ではない | 胚珠が子房に包まれていない |
| ソテツ | 羽のように並んだ大きな葉を持つ | 胚珠が子房に包まれていない |
双子葉類と単子葉類の違い・代表例
被子植物は、発芽するときに出る子葉の枚数によって、双子葉類と単子葉類に分かれます。
中学受験で扱う代表的な植物では、子葉の枚数とあわせて、葉脈、根、茎の維管束に次のような基本的な組み合わせが見られます。この表では、植物のどの部分を見れば分類を判断できるかを確認しましょう。
| 項目 | 双子葉類 | 単子葉類 |
|---|---|---|
| 子葉 | 2枚 | 1枚 |
| 葉脈 | 網状葉脈 | 平行葉脈 |
| 根 | 主根と側根 | ひげ根 |
| 茎の維管束 | 輪のように並ぶ | 茎の中に散らばる |
| 代表例 | アブラナ、アサガオ、サクラ、タンポポ、エンドウ | イネ、トウモロコシ、ユリ、チューリップ、ネギ |
葉や根のはたらきまでつなげて確認するなら
双子葉類と単子葉類では、葉脈や根の形に違いがあります。葉や根を学んだあとに、水の通り道、気孔、蒸散のはたらきまで確認すると、植物分野の問題をつなげて理解しやすくなります。
特に、葉や根の特徴は覚えていても、水が植物の中をどのように移動するかを説明しにくい場合は、次の解説が役立ちます。
間違えやすい代表例
- ユリやチューリップは目立つ花を咲かせますが、単子葉類です。
- イネやトウモロコシは、平行葉脈、ひげ根、散らばる維管束を持つ単子葉類の代表例です。
- タンポポは小さな花の集まりですが、植物全体の分類では双子葉類です。
離弁花類と合弁花類の違い
中学受験では、双子葉類を花びらのつき方によって、離弁花類と合弁花類に分けて学習します。
離弁花類
花びらが一枚ずつ分かれている双子葉類です。
代表例:アブラナ、サクラ、エンドウ、バラ
合弁花類
花びらの根元がつながっている双子葉類です。
代表例:アサガオ、タンポポ、ツツジ
講師コメント:花びらを一枚ずつ取れるイメージなら離弁花類、根元がつながっていて分けにくいイメージなら合弁花類と考えると区別しやすくなります。
胞子植物の分類:シダ植物とコケ植物
胞子植物は種子をつくらず、胞子でふえる植物です。中学受験では、シダ植物とコケ植物の体のつくりの違いが問われます。
シダ植物
- 代表例
- ワラビ、ゼンマイ、スギナ
- 体のつくり
- 根・茎・葉の区別があり、維管束を持ちます。
- 胞子を確認する場所
- ワラビやゼンマイでは、葉の裏などに胞子のうが見られます。
コケ植物
- 代表例
- スギゴケ、ゼニゴケ
- 体のつくり
- 根・茎・葉の区別がはっきりせず、維管束を持ちません。
- 胞子を確認する場所
- 柄の先にできる胞子のうなどで胞子がつくられます。
植物名から分類する練習
植物名が出たら、最初から細かい分類を当てるのではなく、大きなグループから一段ずつ確認すると判断しやすくなります。
ここでは、これまでに確認した分類名と特徴を使い、植物名から分類の順番を説明できるか練習しましょう。
| 植物名 | 分類の順番 | 判断の手がかり |
|---|---|---|
| アブラナ | 種子植物 → 被子植物 → 双子葉類 → 離弁花類 | 網状葉脈で、花びらが分かれている |
| アサガオ | 種子植物 → 被子植物 → 双子葉類 → 合弁花類 | 網状葉脈で、花びらの根元がつながっている |
| イネ | 種子植物 → 被子植物 → 単子葉類 | 平行葉脈とひげ根を持つ |
| マツ | 種子植物 → 裸子植物 | 胚珠が子房に包まれていない |
| ワラビ | 胞子植物 → シダ植物 | 胞子でふえ、根・茎・葉の区別がある |
フォルダ分けで分類の位置を確認する
分類名を覚えていても、どのグループの中に入るか分からなくなることがあります。次のように頭の中で階層をつくりましょう。
- 植物 → 種子植物 → 被子植物 → 双子葉類 → 離弁花類/合弁花類
- 植物 → 種子植物 → 被子植物 → 単子葉類
- 植物 → 種子植物 → 裸子植物
- 植物 → 胞子植物 → シダ植物/コケ植物
分類表だけで終わらせない
分類の順番を確認したら、次は「どの特徴を見れば判断できるか」を練習することが大切です。子葉、葉脈、根、維管束、花びらのつき方をセットで見直すと、入試問題でも選択肢をしぼりやすくなります。
生物分野を横に広げるなら
植物の分類でグループ分けの考え方が見えてきたら、動物の分類にも取り組んでみましょう。動物の分類表で脊椎動物・無脊椎動物、恒温動物・変温動物を確認すると、生物分野の分類問題をまとめて見直しやすくなります。
植物分野を続けて学びたい場合は、記事末尾の理解度に合わせた関連記事案内も参考にしてください。
※動画では、植物分類の全体像と、試験で混同しやすいポイントを解説しています。表と分類練習を確認した後の復習にも活用できます。
植物の分類でつまずきやすいポイント
- 被子植物と種子植物を同じ範囲の言葉だと考えてしまう
- 花びらの有無だけで被子植物と裸子植物を判断してしまう
- 分類名は言えるが、葉脈・根・維管束の組み合わせがあいまい
- シダ植物とコケ植物の体のつくりの違いを説明できない
分類名を一つずつ覚えるより、見分ける特徴と代表的な植物名を一緒に確認することが大切です。特に、表を見れば分かるのに問題文になると迷う場合は、分類の位置と判断材料を結びつけて練習しましょう。
まずは、どの段階で迷っているかを確認してみてください。
- 分類名や植物の特徴を思い出せない場合:この記事の分類図や代表例一覧に戻り、知識を整理する。
- 子葉や発芽、葉や根のはたらきがあいまいな場合:種子のつくりや蒸散の関連記事で、関連する単元を確認する。
- 特徴は覚えているのに、問題文から判断できない場合:どの条件や図に注目すべきか、間違えた問題を使って確認する。
間違えた問題を見直すときは、分類名を知らなかったのか、特徴を読み取れなかったのか、分類の順番を取り違えたのかを分けて考えると、復習する内容を決めやすくなります。
生物分野の学習で迷う場合
自分で復習しても同じ間違いが続くときは
例えば、葉脈や根の特徴を覚えていても、問題文のどの情報を使えばよいか分からない場合があります。こうしたつまずきが続くときは、知識の不足と問題での判断の難しさを分けて整理することが大切です。
現在の教材や答案を振り返っても学習の進め方に迷う場合は、生物分野を含む中学受験理科の個別指導講座も確認できます。
植物の分類まとめ
- 植物は、種子でふえる種子植物と、胞子でふえる胞子植物に分かれる
- 種子植物は、被子植物と裸子植物に分かれる
- 被子植物と裸子植物は、胚珠が子房に包まれているかどうかで区別する
- 被子植物は、子葉が2枚の双子葉類と、1枚の単子葉類に分かれる
- 双子葉類と単子葉類は、葉脈・根・維管束の組み合わせも確認する
- 中学受験では、双子葉類を離弁花類と合弁花類に分けて学習する
- 胞子植物では、シダ植物とコケ植物の体のつくりを比較する
植物名が出たら、大きな分類から順番にたどり、最後に葉脈、根、花びらなどの特徴で確かめましょう。
植物の分類でよくある質問
被子植物の代表例には何がありますか?
双子葉類ではアブラナ、アサガオ、サクラ、タンポポ、エンドウ、単子葉類ではイネ、トウモロコシ、ユリ、チューリップ、ネギなどがあります。
裸子植物の代表例には何がありますか?
マツ、スギ、ヒノキ、イチョウ、ソテツなどがあります。いずれも胚珠が子房に包まれていません。
被子植物と種子植物は同じものですか?
同じではありません。種子植物という大きなグループの中に、被子植物と裸子植物があります。被子植物は種子植物の一部です。
双子葉類と単子葉類はどこを見れば分かりますか?
子葉の枚数に加えて、葉脈、根、茎の維管束を確認します。中学受験で扱う代表的な植物では、双子葉類は網状葉脈と主根・側根、単子葉類は平行葉脈とひげ根が基本的な組み合わせです。
花が咲く植物はすべて被子植物ですか?
すべてが被子植物とは限りません。中学受験では、マツなどの裸子植物にも雄花・雌花という呼び方を使います。被子植物と裸子植物は、花びらの見た目ではなく、胚珠が子房に包まれているかどうかで区別します。
子葉を直接見られないときはどう見分けますか?
中学受験の典型問題では、葉脈、根、茎の維管束を手がかりにします。網状葉脈と主根・側根なら双子葉類、平行葉脈とひげ根なら単子葉類と判断するのが基本です。
植物分類の次に何を確認するとよいですか?
どの知識を深めたいかによって、次に確認する単元が変わります。
- 子葉や発芽があいまいな場合:種子のつくり・子葉・発芽の解説で、種子植物の学習を深めましょう。
- 葉や根のはたらきを学びたい場合:蒸散・気孔の働き・実験問題の解説で、水の通り道や蒸散を確認しましょう。
植物分類を理解できたら、関連する単元に進むことで、生物分野の知識をつなげて整理しやすくなります。
確認クイズ|植物の分類をチェックしよう
植物名や特徴から、分類を判断できるか確認しましょう。答えを覚えているかだけでなく、なぜその分類になるのかを説明できるかも意識してみてください。
1. アサガオは離弁花類と合弁花類のどちらですか?
正解:合弁花類
アサガオは花びらの根元がつながっている双子葉類です。
2. イネの葉脈と根の組み合わせはどれですか?
A. 網状葉脈と主根・側根
B. 平行葉脈とひげ根
C. 網状葉脈とひげ根
正解:B. 平行葉脈とひげ根
イネは単子葉類の代表例です。
3. マツを裸子植物と判断する決め手は何ですか?
正解:胚珠が子房に包まれていないこと
針のような葉やまつかさも手がかりになりますが、分類の決め手は胚珠の状態です。
4. ワラビは種子植物と胞子植物のどちらですか?
正解:胞子植物
ワラビは種子をつくらず、胞子でふえるシダ植物です。
5. 網状葉脈を持つ植物に多い根の形は何ですか?
正解:主根と側根
中学受験で扱う代表的な双子葉類では、網状葉脈、主根と側根、輪状に並ぶ維管束が基本的な組み合わせです。
6. 平行葉脈、ひげ根、散らばる維管束を持つ植物は何類ですか?
正解:単子葉類
3つとも、中学受験の典型問題で単子葉類を判断する代表的な特徴です。
7. シダ植物とコケ植物に共通するふえ方は何ですか?
正解:胞子でふえる
どちらも花や種子をつくらない胞子植物です。
クイズが終わったら、迷った内容を確認しましょう
全問正解できた場合も、理由まで説明できたかを振り返ってみてください。迷った問題があれば、その内容によって復習する場所を選びましょう。
- 植物名と分類の対応で迷った場合:植物名から分類する練習に戻り、大きな分類から順番に確認する。
- 葉脈や根の特徴で迷った場合:双子葉類と単子葉類の比較表で、特徴の組み合わせを見直す。
- 分類は理解できたので、次の単元に進みたい場合:理解度に合わせた関連記事から、種子のつくりや蒸散を選ぶ。
- 知識は覚えているのに、実際の問題で判断できない場合:問題演習でのつまずきと講座案内も参考にする。
中学受験理科の学習サポート
植物分類を中学受験理科の得点につなげたい方へ
植物の分類名や特徴を復習しても、実際の問題でどの知識を使えばよいか迷うことがあります。特に、同じ種類の間違いが続く場合は、覚え直す内容だけでなく、問題への取り組み方も確認したいところです。
自分で復習を進められる場合は、この記事の比較表や関連記事を活用してください。一方、現在の教材や過去問でのつまずきを整理し、個別指導についても検討したい場合は、中学受験理科の講座案内を確認できます。


