天気図が苦手→観測→前線→風→天気の順で整理し、設問処理に落とす

中学受験理科/地学 テーマ:天気図が「読めない」を止める(悩み起点)
悩み起点
観測→前線→風→天気
設問を解く流れ
典型ミス回避

天気図が苦手な子の改善法|観測→前線→風→天気の順で整理して解く

天気図のミスは、「記号を覚えていない」よりも
読む順番が毎回変わることから起きます。
気圧配置・前線・風向風力・天気を同時に眺めるほど、根拠が曖昧になりやすい分野です。

この記事では、天気図を
観測(等圧線・低高気圧)→前線→風→天気
の順に整理し、設問で求められる根拠を短く出せるように導きます。

この記事で分かること

  • 「天気図が読めない」のつまずき箇所チェック
  • 原因の切り分け(典型パターン3つ)
  • 読む順番の習慣化(流れの整理)
  • よくあるミスと修正(根拠の出し方)
  • 家庭で回す週次の進め方
要点

天気図は「何が原因で、何が結果か」をつなぐ問題です。
まず観測(気圧配置)を確認し、前線を置き、風を判断してから天気を決めます。

まず状況整理|どこで詰まっているか

「天気図が苦手」な場合は、次の3つのどこかで手が止まっています。
何が原因かで、練習の当て方が変わります。

A:観測(等圧線・低高気圧)で止まる

  • 低気圧・高気圧の位置は分かるが、何を読み取ればよいか不明
  • 等圧線の間隔(混み具合)の意味が使えない
  • 「気圧配置→風→天気」につながらない

B:前線の位置・動きが不安定

  • 温暖前線・寒冷前線は覚えたが、設問で使えない
  • 「どこで雨か」「通過後どうなるか」で確信が持てない
  • 前線の向き・記号から動きを読めない

C:風と天気(雲・雨)の結論が当て推量

  • 風向きが不安(矢印を見ても言えない)
  • 雨域の位置や範囲がぼんやりしている
  • 理由(根拠)が書けず減点される

原因の切り分け(典型パターン3つ)

原因①

“読む順番”が決まっていない

天気図は情報量が多いので、毎回見始める場所が違うと根拠が散らばります。
まず観測(低高気圧・等圧線)から入り、次に前線を置きます。

原因②

“因果”が言葉になっていない

「低気圧だから雨」だけでは設問に対応できません。
どこで空気が上がるか、前線がどこにあるかを言葉にして、風・天気につなげます。

原因③

条件(地点・時刻・範囲)を落とす

「どの地点の天気か」「いつの話か」を読み落とすと、正しい知識でも外れます。
天気図問題は、条件整理ができるほど正答率が上がります。

天気図を“設問処理”に落とすための4点セット
観測
低高気圧の位置/等圧線の形・間隔を確認する
前線
前線の種類・位置・動きを先に置く(雨域の根拠)
どこでどちら向きに吹くかを、地点指定で捉える
天気
降水・雲・気温変化を、前線通過と結びつけて答える

改善へのステップ

流れ
観測→前線→風→天気(最後に設問)
①地点をはっきりさせる
どこ・いつ
②観測を読む
低高・等圧線
③前線→風
雨域の根拠
④天気を決める
根拠→結論
1

地点・時刻をはっきりさせる(条件整理が最優先)

天気図の問題は、まず「どこの話か」「いつの話か」をはっきりさせます。
ここが曖昧なまま読むと、知識はあっても設問で外してしまいます。

最初のチェック

  • 地点(A地点・B地点・都市名など)に丸をつける
  • 時刻(○時/翌日など)を線で囲む
  • 「その時点の天気」か「これから変化」かを判別する
2

観測(低高気圧・等圧線)を読む

観測は“土台”です。低高気圧の位置と、等圧線の形・間隔を見て、どこが不安定かを先に決めます。

観測の言語化
  • 低気圧/高気圧の位置を一言で表す(例:A地点の西に低気圧)
  • 等圧線の間隔が狭い所=風が強くなりやすい(設問で使う)
  • この時点では「雨」と決めない。次の前線で根拠を作ります
3

前線を置く(どこで空気が上がるかを決める)

降水・雲の根拠は、前線の位置・種類・動きで作ることが多いです。
天気図が苦手な子ほど、前線を「記号として知っているだけ」で止まります。

前線処理の流れ(短く)
  • 種類:温暖/寒冷/停滞 を判別する
  • 位置:地点が前線のどちら側にあるかを見る
  • 動き:「これから通過するか」を判断し、変化問題に備える
  • 雨域:前線付近・低気圧付近が優先(範囲条件に合わせる)
注意
前線の種類だけで天気を決めない。必ず「地点が前線に近いか」「これから通過するか」を入れて根拠にします。
4

風を決めて、最後に天気(結論)へ

風向き・風力の設問は、地点指定が重要です。「日本全体の話」ではなく
その地点でどう吹くかを答えます。

答案の形(根拠→結論)
  • 根拠:(地点が前線付近/低気圧に近い/等圧線が混んでいる 等)
  • 結論:(雨・くもり・晴れ/風が強い・弱い/風向き)

よくあるミスと修正(誤答例→直し方)

誤答例

低気圧があるから「雨」と即決してしまう

低気圧は重要ですが、設問は「どこで雨か」「いつ雨か」を問います。
前線や地点条件がないと、当て推量になりやすいです。

誤答例

前線の種類だけで、変化(通過前後)を答える

「温暖前線=雨」などの覚え方だけだと、通過の向き・時刻で外れてしまいます。
変化は地点が通過するかで決まります。

誤答例

風向きの答えが毎回ずれる(地点指定が弱い)

風は「どこでの風か」を外すと、正解しているつもりでもズレが生じます。
天気図は地点指定で解き進める習慣が必要です。

風向きズレの修正
  • 設問の地点に丸をつけ、そこだけを見て答える(全体を眺めない)
  • 観測(等圧線)→前線の位置→最後に風の順で戻る
  • 「根拠:低気圧に近い/等圧線が混んでいる」を1行入れて結論を書く

家庭での進め方(週の組み立て/チェック)

天気図は、解説を読んで理解した気になっても、別の図になるとつまずきが戻りやすい分野です。
家庭では「同じ順番で根拠を積み上げられるか」を短時間で回します。

区分 やること チェック(合格基準)
平日(7〜10分) 天気図1題を「地点固定→観測→前線」までで止める(天気の結論は後でよい)。
つまずきを「観測/前線/風/条件落ち」に分類する。
地点について、前線との位置関係を1文で言える(近い・通過する等)。
週末(30〜45分) 時刻変化がある問題を2〜3題。
答えは「根拠(観測/前線/条件)→結論」で短くまとめる。
“なぜそう言えるか”が答案に残る(知識だけで断定しない)。
運用

家庭学習では、正解数より「順番が守れたか」を優先します。
迷ったら必ず観測→前線→風→天気に戻し、条件(地点・時刻)を先に確定します。

FAQ(よくある質問)

Q天気図は何から見ればいいですか?
迷ったときは「地点・時刻の条件→低高気圧・等圧線→前線→風→天気」の流れです。最初に結論(雨・晴れ)を決めに行くほど当て推量になりやすいので、根拠を先に積み上げます。
Q前線の種類は覚えたのに、点が取れません
前線の種類だけでは足りません。「地点が前線のどちら側か」「これから通過するか(時刻条件)」が入ると設問に合う根拠になります。前線は“位置と動き”までセットで扱います。
Q風向きの答えが安定しません
風は地点指定で答えます。設問の地点に印をつけ、その地点の周りだけを見て「根拠(低気圧に近い/等圧線が混んでいる)→結論(風向き・強弱)」の順で書くと安定します。
Q条件(地点・時刻・範囲)を読み飛ばしてしまいます
天気図は条件落ちが最大のミスに繋がります。問題文から「どこ」「いつ」「何を比べる」を先に確定し、天気図を後で読みます。
条件整理の練習は 表・グラフが読めない と同じ考え方で強化できます。

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天気図を「根拠→結論」で安定させたい方へ(学習相談のご案内)

天気図は、知識よりも「条件整理」と「読む順番」で得点が変わります。
しゅん吉クエストでは、答案を見てどこで根拠が途切れているか(観測/前線/風/条件)を切り分け、
その子が再現できる解き方の習慣として定着させていきます。