回路(直列/並列・明るさ)が苦手→「同じ/分かれる」の見抜き方+条件整理

中学受験理科/物理 テーマ:回路の「同じ/分かれる」を見抜いて条件整理を身につける
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直列/並列・明るさ
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回路(直列・並列/明るさ)が苦手な原因と克服法|「同じ/分かれる」を見抜いて条件整理を身につける

直列と並列は言葉としては分かるのに、図にすると判断がぶれる。
明るさの問題で「どれが同じ」「どこで分かれる」が整理できず、解説を見て納得しても次で同じミスをする。
グラフや表が混ざると、どこから手をつけるか分からない。

回路が苦手なときは、知識不足よりも「同じ/分かれる」の判定→条件整理が毎回ぶれていることが原因になりやすいです。
判定のルールが身につくと、式や暗記に頼らずに安定して処理できます。

この記事で分かること

  • どこで詰まっているか(図/条件/比較)を切り分ける
  • 「同じ」「分かれる」を見抜くチェック順
  • 条件整理のコツ(メモの取り方)
  • 典型ミス(直列/並列の取り違え、同じ扱いの誤り)と修正
  • 家庭で取り組む練習順(短時間→週末通し)

まず状況整理|どこで詰まっているか

回路の問題は、解法を知らないから解けないというよりも、
「図を見た瞬間の判断」と「情報の整理の順序」がぶれて点数を落とすことが多いです。
まず、自分のつまずき方を3つに分類します。

図で止まる

  • 直列/並列の判断が毎回変わる
  • 枝分かれの「分岐点」を見落とす
  • 同じ場所だと思っていたら別ルートだった

条件整理で止まる

  • 「同じ」「分かれる」をメモできていない
  • 途中で条件が増え、整理が追いつかなくなる
  • 比較の軸(どれとどれを比べるか)が不明

原因の切り分け(典型パターン3つ)

原因①

枝分かれの見落とし(分岐点が見えていない)

並列の“分かれ目”が見えていないと、直列のつもりで処理してしまいます。
図を丁寧に追うほど混乱してしまう場合は、分岐点の拾い方が定まっていない可能性があります。

原因②

「同じ/分かれる」のメモがない(条件が頭の中だけ)

条件が増えるほど、頭の中だけで整理するのは難しくなります。
メモがないと、途中で前提が入れ替わり、比較が混乱します。

原因③

比較の軸が曖昧(明るさを何で比べるか定まっていない)

明るさの問題は、比較の前に「同じグループ」「別グループ」をはっきりさせる必要があります。
軸が曖昧だと、最終的に“それっぽい答え”に寄せる処理になり、間違いが残ります。

克服のプロセス|「同じ/分かれる」→条件整理

回路の安定は、細かな暗記よりも判定の順番で決まります。
まず「同じ」「分かれる」を言葉とメモで明確にし、比較に入ります。

1

分岐点だけ拾う(枝分かれを先に特定)

図を描き直す目的は、線を増やすことではありません。
まず「分かれる点」「合流する点」を見つけて、そこだけに印を付けます。

同じ 同じ一本道
分かれる 分岐点
合流 合流点
2

「同じ/分かれる」を短文で書く(頭の中だけにしない)

次に、分岐点がはっきりした状態で、条件を短文でメモします。
文章が長くなるほど混乱しやすいので、短文でまとめます。

条件メモ(テンプレ)

  • 同じ一本道の要素は「同じグループ」と書く
  • 分岐した先は「別グループ」と書く
  • 比較は「同じグループ内」→「別グループ間」の順
3

比較は「同じ→分かれる」の順(答えの候補を減らす)

明るさの判断は、いきなり全体を比べず、まず「同じグループ」を見極めます。
同じグループであることがわかると、比較対象が減って処理が速くなります。

段階 やること チェック
①同じグループを見極める 同じ一本道の要素を同じグループにまとめる グループ分けが図で見える
②分岐点を特定する 分岐した先は別グループとして扱う 分岐点が印で明確化
③比較へ 同じグループ内→別グループ間の順で比較 比較対象が増えていない
4

解答は「条件→比較→答え」の順で書く

回路の説明問題は、答えだけを書くと根拠が不足しやすくなります。
条件整理の短文をそのまま根拠にして、答えへつなぎます。

5

見直しは「グループ分けの再確認」だけ(短く)

回路のミスは、計算よりもグループ分けの誤りが原因になりやすいです。
最後に分岐点の印と、同じグループのまとめ方だけを見直します。

  • 分岐点・合流点に印が付いているか
  • 同じ一本道が同じグループとしてまとまっているか
  • 比較が「同じ→分かれる」の順で行われているか

よくあるミスと修正(誤答例→直し方)

典型ミス

直列/並列を言葉だけで判断してしまう

「直列=一列」「並列=並ぶ」という言葉の印象だけで判断すると、
図の分岐点を見落としたまま処理してしまいます。

典型ミス

「同じ」をはっきりさせずに全部を比べてしまう

明るさをいきなり全体比較すると、条件が増えて整理が追いつかなくなります。
結果的に推測で処理してしまい、間違いが減りません。

典型ミス

途中で条件が入れ替わる(メモがない/根拠が薄い)

条件が増えるほど、頭の中だけで保持するのは難しくなります。
その結果、同じグループだったはずの要素を途中で別扱いにしてしまい、答えがズレてしまいます。

家庭での学習方法|週の計画とチェック

回路は、問題数を増やすよりも判定の順(分岐点→同じ/分かれる→比較)を身につける方が伸びやすい分野です。
平日は短く、週末に通しでつなげます。

区分 やること チェック(合格基準)
平日(短時間) 1問:分岐点に印→同じ/別グループを短文でメモ(比較は最小) 比べる前に「同じ/分かれる」が書けている
週末(通し) 3〜5問:条件→比較→答えまで(根拠を短文で残す) 解答が「条件→比較→答え」で書けている
見直し 分岐点・合流点の印/グループ分けを再確認 “同じ扱いの取り違え”が減っている

回路は物理の中でも「図の扱い」で差がつきやすい分野です。
物理全体の悩み・コツを整理したい場合は、
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FAQ(よくある質問)

Q直列と並列がすぐ混ざります
判断を先にしようとすると混ざりやすくなります。まず分岐点・合流点に印を付けて、
「分かれる」がはっきりしてから整理してください。印が付くまでは言葉の判断を一旦待つと安定します。
Q明るさの比較が苦手です
いきなり全体を比べるのではなく、先に「同じ一本道=同じグループ」を特定してください。
比較は「同じ→分かれる」の順にルール化すると、比較対象が減って処理が安定します。
Q解説を見ると分かるのに、次で同じミスをします
解説は“結論”が中心で、判定の順番が定着しないままになりやすいです。
家庭では「分岐点に印」「同じ/別グループの短文」の2点を毎回チェック項目にして復習すると再発が減ります。
Q図・表・グラフが混ざると読めません
図表の読み取りがボトルネックの可能性があります。
先に「軸→単位→比較」の順で情報を短文化できると、回路の条件整理にも入りやすくなります。
図・表・グラフが読み取れないときの整理
も合わせて確認してください。
Q図を描き直すのに時間がかかります
線を増やす描き直しは逆効果になりやすいです。分岐点・合流点に印を付けるだけに絞ると、
条件整理が速くなります。図の書き方自体で止まる場合は
物理の図が描けない(図→関係→式)
を先に整理するとスムーズです。

次に読む記事(関連記事)+講座・問い合わせ

条件整理から一緒に磨きたい方へ(無理のないご案内)

回路は、正しい知識を持っていても「同じ/分かれる」の判定と条件整理がぶれると点数を落としやすい分野です。
まずは、分岐点に印を付け、同じ/別グループを短文で残すところから身につけてください。
それでも混乱が残る場合は、問題を見ながら「どこでズレるか(図/条件整理/比較/根拠の書き方)」を切り分けて、
得点につながる解法を身につける個別指導も選択肢になります。