図・表・グラフの読み取りで落とす→見る順番(軸/単位/比較)と典型ミス修正

中学受験理科/図表の読み取り テーマ:軸・単位・比較の順番
悩み起点
読む順番を確立
典型的な見落としを修正
家庭で取り組む

問題文は読めるのに、図・表・グラフに入った瞬間に手が止まる。
どこを見ればいいか決まらず、計算や記述に進めない。
あとから「単位」や「比較条件」の見落としに気づく。

この点数の伸び悩みは知識不足よりも、“見る順番(解法プロセス)が定まっていない”
ことで起きやすい悩みです。図表は先に確認すべきポイント(軸・単位・比較)があり、
そこを飛ばすと正確な読み取りができません。

この記事のゴール

  • 軸・単位・比較の順番で読める
  • 典型的な見落とし(逆読み/単位落ち/比較のズレ)を回避できる
  • 読み取った情報を短文にして根拠化できる
  • 家庭学習で“解き方の基本形式”を定着できる

まず状況整理|どこで止まっているか

図表で止まりやすい地点

  • 軸(何を表しているか)を確認しないまま読んでいる
  • 単位(g/mL/℃/分など)を見落として比較がズレる
  • 比較対象(どれとどれ)が定まらず混乱し続ける
  • 変化(増減)を言葉に直せず、結論が作れない

原因の切り分け(典型3ケース)

原因①

軸の確認が後回し

横軸・縦軸の意味を押さえずに、線や棒の形だけで判断する状態です。
まず「何が変わっているか」を軸から特定しないと、読み取りは安定しません。

原因②

単位・目盛りの見落とし

単位が違うのに同じ数値として扱ったり、目盛りの間隔を読み違えたりするパターンです。
計算以前に、読み取った数値がズレてしまいます。

原因③

比較対象が決まっていない

「どれとどれを比べるか」が曖昧なまま読むと、結論がブレます。
問われ方(最大/最小/増え方/差)に合わせて比較の軸を明確にする必要があります。

改善のステップ|軸→単位→比較の見る順番

ステップ1

軸(何を表すか)を声に出して確認

最初に次の2つを言葉で明確にします。

  • 横軸:何の変化か(時間/温度/量/距離など)
  • 縦軸:何を測ったか(質量/体積/速さ/濃さなど)

ステップ2

単位・目盛りを「注意書き」として残す

単位(℃/g/mL/min など)と目盛りの間隔を、図表の横に短く書きます。
これだけで、読み間違いと計算ミスが減ります。

ステップ3

比較のポイントを決めて読む(最大/最小/差/増え方)

問いの種類ごとに「見るポイント」を定めます。戸惑いが減り、結論が作りやすくなります。

問われ方 まず見る場所 結論の作り方
最大・最小 ピーク/底(端・山・谷) その点の軸の値を読む
同じ横軸で縦の差 差=比較対象を先に決めることが重要
増え方 傾き(変化量/時間) 区間を決めて比較する
比例・反比例 原点付近・形 関係を言葉に直す

よくあるミスと修正(誤答例→直し方)

典型的なミス

軸を逆に読んで結論が反転する

横軸と縦軸の意味を取り違えたり、条件(A→B)を逆に捉えたりして、
「増える/減る」の方向が反転するパターンです。

典型的なミス

単位を落として数値だけを比べる

gとkg、mLとL、℃とKなど、単位を見落とすと比較がズレます。
目盛りの間隔(1目盛り=5など)を読み違えるのも同系統のミスです。

典型的なミス

比較対象が定まらず手が止まり続ける

「最大」「差」「増え方」など、問われ方に応じて比較の軸を決めないと、
図表を何度見ても結論が定まりません。

家庭での学習方法|週の計画とチェック

図表の読み取りは、難問に挑むよりも“見る順番”の反復で伸びやすい分野です。
家庭では「毎回同じ確認」を短時間で回し、週末に通しで仕上げます。

区分 やること チェック
平日(短時間) 軸・単位・比較の3点チェック→短文化(1~2文) 短文が「横軸→縦軸」の順で言えているか
週末(通し) 短文→計算/記述へ(根拠として使う練習) 結論の根拠に、図表のどの差を使ったか言えるか

図表が多い分野の整理は、
化学分野
地学分野
でも役立ちます(出題形式の違いを把握すると混乱が減ります)。

FAQ(よくある質問)

Q図表はどこから見ればいいですか?
まず軸(横軸・縦軸)で「何の変化か」を特定し、次に単位と目盛りを確認します。
最後に、問われ方に合わせて比較(最大/最小/差/増え方)を明確にすると判断のブレが減ります。
Q増え方(傾き)の問題が特に苦手です
傾きは「変化量/横軸の変化(時間など)」です。区間を決めずに見比べるとブレます。
同じ区間で比較する、または“最も急”の区間を特定してから数値を読むのが基本です。
Q短文化(言葉に直す)が難しいです
まず「横軸が増えると、縦軸は(増える/減る/一定)」の1文だけで十分です。
その1文が、計算や記述の根拠になります。
Q実験や条件が長いと混乱します
条件整理が先に必要なタイプです。図表に入る前に「変える条件・変えない条件・見る結果」を分けます。
実験問題の読み方は
実験問題が読めないときの整理
も参考になります。

理解度チェック(図表の読み取りクイズ)

Q1最初に確認すべき3点は何ですか?
軸(何の変化か)→単位・目盛り→比較(最大/差/増え方)の順です。
Q2「差」を問われたとき、どこを見ますか?
同じ横軸の位置で縦の差を見ます。比較対象(どれとどれ)を先に特定してから数値を読みます。
Q3目盛りの読み間違いを減らすコツは?
図表の横に「1目盛り=◯◯」とメモし、読み取った数値には単位も添えます(数値だけを書かない)。
Q4読み取った情報を“根拠”に変えるには?
「横軸が増えると、縦軸は(増える/減る/一定)」のように短文にします。
その短文が、計算や記述の根拠になります。

関連記事+講座・問い合わせ

学習状況の整理から進めたい方へ(ご案内)

図表は「見る順番」が確立されると伸びやすい一方、自己流のままだと見落としが習慣化しやすい分野です。
どこで点数を落としているか(軸/単位/比較/短文化)を整理し、得点につながる解法プロセスを定着させる個別指導も選択肢になります。