中和が苦手→「何が残るか」の見抜き+指示薬の読み取り

中学受験理科/化学 テーマ:「中和=混ぜる」ではなく「何が残るか」を先に決めて迷いを止める
悩み起点
残るものが主役
指示薬の読み取り
家庭で回す

中和の問題だけ、急に判断が増えて手が止まる。
「中性になるはず」と思って答えがズレる。
指示薬の色変化を見ても、結論に結びつかない。

多くの場合、つまずきは計算力や暗記量ではなく、
混ぜた後に「何が残るか」を決める順番が毎回バラバラことです。
先に残り方を決め、指示薬は“確認”として使うと、判断が一本化します。

この記事で分かること

  • 中和で詰まるポイントの切り分け(3パターン)
  • 「何が残るか」を先に決める処理の順番(手順化)
  • 指示薬の読み取りで迷わないチェック方法
  • 家庭で回す復習ルーティン(短時間→週末通し)

まず状況整理|どこで詰まっているか

中和は「混ぜる→色が変わる」で終わりではなく、問題の中では
「どちらが余るか」「混ぜた後の性質は何か」「指示薬はどうなるか」を同時に問われます。
まずは、どの段階で止まっているかを分けます。

止まり方チェック

  • 混ぜた後が「中性」と決めつけてズレる
  • どちらが余るかが判断できず、手が止まる
  • 指示薬の色変化は覚えたが、結論に使えない
  • 途中式(根拠)が書けず、説明で減点される

原因の切り分け(典型パターン3つ)

原因①

「中和=中性」と思い込んでいる

中和は「酸性とアルカリ性が打ち消し合う」現象ですが、問題では
混ぜる量が指定され、どちらかが余る場面が頻出です。
余りを見抜けないと、後ろの設問が連鎖してミスが続きます。

原因②

「残り方」の決め方が毎回バラバラ

どちらが余るかを毎回“雰囲気”で判断すると、指示薬の色も揺れます。
先に「残るのは酸性側か、アルカリ性側か」を決める順番が必要です。

原因③

指示薬が“結論づけ”になっている

指示薬の色だけで結論に飛ぶと、条件(混ぜた量・どちらが余るか)と矛盾したときに止まります。
指示薬は「結論のチェック」に回すと、処理が安定します。

やり直しの順番|残り方→指示薬→結論

中和で迷いを止めるには、判断を増やさないことが重要です。
ここでは、「何が残るか」→「指示薬で確認」→「結論と根拠」の順にそろえます。
途中で止まりやすい人ほど、順番を変えない方が得点が安定します。

1

問題のゴールを先に確認(何を答えるか)

先に「性質」「指示薬の色」「説明(理由)」など、答える対象を確認します。
ゴールが違うと、見るべき情報の優先順位も変わります。

チェック(短く)

  • 答えるのは(混合後の性質/指示薬の色/どちらが余るか/理由)
  • 条件は(混ぜた量/濃さの比較/追加で加える量)

2

「何が残るか」を先に決める(中性の決めつけを禁止)

中和の中心は「残り方」です。混ぜた後は、酸性が残るアルカリ性が残るちょうど打ち消し合うの3択に落とします。

書く一文(固定)

  • 混ぜた後に残るのは(酸性側/アルカリ性側/どちらも残らない)。
  • 根拠は(混ぜた量の比較/追加量の指定)である。

3

指示薬は「結論の確認」に回す(色から逆算しない)

先に残り方が決まっていれば、指示薬の色は“確認”として素早く処理できます。
逆に、色から結論を作ると、条件と矛盾したときに止まります。

チェック①

自分の結論は「酸性が残る/アルカリ性が残る/中性」になっているか。

チェック②

指示薬の情報は、結論と矛盾していないか(矛盾したら“残り方”を見直す)。

チェック③

色の暗記が不安なら、色より先に「酸性/アルカリ性/中性」へ落とす。

4

結論は「性質+根拠1行」でそろえる

中和は説明(理由)がセットになりやすい単元です。
根拠は長く書く必要はなく、決め手を1つ選んで1行にします。

根拠テンプレ(例)

  • (酸性/アルカリ性)が(余る/残る)ので、混合後は( )である。
  • 指示薬が( )の反応を示すので、混合後は( )である。

5

最後に「ミスにつながりやすい条件」を確認する

中和は条件が増えやすく、読み落としが取りこぼしに直結します。
見直しは長くせず、チェック項目をそろえます。

  • 混ぜた後ではなく「追加で加えた後」を聞かれていないか
  • 色の変化が「途中で変わる」設定になっていないか
  • 答えが「性質」なのか「水溶液名」なのか(聞かれ方の確認)

よくあるミスと修正(誤答例→直し方)

典型ミス

「中和した=中性」と決めつける

混ぜた量が指定されているのに、結論だけを「中性」に固定してしまう取りこぼしです。
このミスは、後続の指示薬・性質の設問まで連鎖します。

典型ミス

指示薬の色から逆算して矛盾する

色だけで結論に飛ぶと、条件(どちらが余るか)と矛盾した際に判断がブレます。
指示薬は“出発点”ではなく“確認”に回すのが安全です。

典型ミス

根拠を書こうとして文章が長くなり、結論が曖昧

中和は説明問題になりやすい反面、根拠を詰め込みすぎると“何を言いたいか”がぼやけます。
根拠は決め手を1つに絞って1行にします。

家庭での回し方(週の組み立て/チェック)

家庭学習は「知識を増やす」より、
残り方→指示薬確認→結論1行を短時間で反復する方が得点につながりやすい組み立てです。
週末に通し演習を入れ、判断の順番が崩れないかを確認します。

区分 やること チェック(合格基準)
平日(短時間) 1問:残り方を3択で決める→指示薬で確認→結論+根拠1行 「中性決めつけ」をしない
週末(通し) 3〜5問:追加量・条件変化つきの設問まで一気に処理 「残り方→確認→結論」の順が崩れない
解き直し 取りこぼしを「残り方」「指示薬」「条件読み落とし」「根拠」に分類して再挑戦 同じ取りこぼし分類が連続しない

化学分野の全体像は
化学分野ページ
から整理できます。悩み記事→分野ページを往復して、必要な補強だけを追加していくと復習が回りやすくなります。

FAQ(よくある質問)

Q中和したら必ず中性になりますか?
量が「ちょうど」のときだけ中性になります。問題では、どちらかが余る設定が多く、
その場合は混合後に酸性またはアルカリ性が残ります。先に「何が残るか」を決めるのが基本です。
Q指示薬の色が覚えられず不安です
色を出発点にせず、まずは「酸性/アルカリ性/中性」へ落としてください。
そのうえで指示薬は“結論の確認”として使うと、色の暗記が不安でも処理が止まりにくくなります。
Qどちらが余るかの判断で毎回止まります
「中性の決めつけ」を禁止し、残り方を3択に落としてから進めてください。
まずは「酸性側が残る/アルカリ性側が残る/どちらも残らない」を短文でそろえると、判断が一本化します。
Q理由(根拠)で減点されます
根拠は長く書かず、決め手を1つに絞って1行にします。
「(酸性/アルカリ性)が余る→だから性質は( )」の形でそろえると、説明が安定します。
Q水溶液の分類自体が混乱しています
中和は分類(酸性/アルカリ性/中性)が土台になります。
代表例や問われ方の整理は
水溶液が覚えられない(分類→代表→問われ方)
を先に固めると、中和の判断がつながりやすくなります。

次に読む(関連記事)+講座・問い合わせ

判断の順番から一緒にそろえたい方へ(無理に勧めない案内)

中和は、知識が増えるほど「色」「性質」「どちらが余るか」が同時に頭に乗り、判断がぶれやすい分野です。
まずは、残り方→指示薬確認→結論1行の順番をそろえて、取りこぼしを減らしてください。
それでも不安定な場合は、問題を見ながら「どこで止まるか(残り方/指示薬/条件/根拠)」を切り分け、
得点につながる処理の順番を定着させる個別指導も選択肢になります。