圧力・水圧・浮力が混乱→比べる量(面積/深さ/体積)を整理して解く

中学受験理科/物理 テーマ:圧力・水圧・浮力は「比べる量」を一定にして混乱を止める
悩み起点
比べる量の整理
条件→図→式の順を一定にする
家庭で回す

同じ水の中なのに、どちらが圧力が大きいのかで戸惑う。
水圧の問題で「面積」が出てくると混乱し、式が増える。
浮力の問題になると、急に別単元に見えて手が止まる。

圧力・水圧・浮力の混乱は、知識不足というより「何を比べる問題か」が毎回ズレることが原因になりやすいです。
先に比べる量(面積/深さ/体積)を一定にすると、条件整理と式が1本にまとまりやすくなります。

この記事で分かること

  • 混乱の原因を3パターンに切り分ける
  • 「面積・深さ・体積」どれを見るかの決め方
  • 典型ミス(面積の扱い、深さの読み落とし、体積の取り違え)の止め方
  • 家庭で回す練習の流れ(短時間→週末通し)

まず状況整理|どこで詰まっているか

圧力・水圧・浮力は、公式よりも「条件の見方」で得点が決まりやすい分野です。
まず、自分がどこで戸惑っているかを言語化して、直す場所を1つに絞ります。

戸惑いが出やすい場面

  • 面積が出ると「水圧」と混ざって式が増える
  • 深さが変わる問題で、どの深さを使うかで戸惑う
  • 浮力で「体積」をどこから取るか分からなくなる
  • 同じ水中でも「比べる対象」がズレる

原因の切り分け(典型パターン3つ)

原因①

「面積」を見る場面が未整理(圧力と混ざる)

圧力の問題なのに、面積を後から入れたり外したりして式を作り直すパターンです。
まず「面積が必要な比較か」を決めてから進むと、式が増えにくくなります。

原因②

「深さ」を取り違える(同じ深さかどうか未確認)

水圧の比較で、深さが同じか違うかを確認せずに計算へ入ると、
条件の読み落としで結論が反転しやすくなります。

原因③

「体積」をどこから取るか曖昧(浮力が別物に見える)

浮力は「沈んでいる部分(液体に押しのけられる部分)」に注目します。
ここが曖昧だと、体積の取り方が毎回変わり、混乱が定着します。

この分野は「比べる量」を先に決める

圧力
面積に対して比べる(同じ力でも面積で変わる)
水圧
深さ(位置)で比べる(同じ深さなら同じ)
浮力
沈んでいる部分の体積で比べる(押しのける量)

整理し直しの流れ(ステップで)

ここでは、圧力・水圧・浮力を同じ流れで処理できるように、
「比べる量→図→条件→式→検算」の順番を一定にします。

1

比べる量を宣言する(面積/深さ/体積)

計算に入る前に、まず「何を比べる問題か」を1語で決めます。
ここが決まると、必要な条件の拾い方が揃います。

2

図で「比較対象」を2つに決める

比べる問題は、対象が増えるほど混乱します。まずは比較対象を2つに絞り、
それぞれの条件(面積/深さ/体積)だけを書き込みます。

図の最低限(メモ)

  • 対象A/対象B(どれとどれを比べるか)
  • 面積:接している面(底面など)だけ
  • 深さ:水面からの距離(同じか違うか)
  • 体積:水に沈んでいる部分だけ

3

条件を短文化する(式を増やさない)

式が増えるのは、条件が文章のまま残っているからです。
次の短文にしてから式へ進むと、途中の作り直しが減ります。

見る量 短文(例) 式に入る前の確認
面積 (Aの接している面積はBより大きい/小さい/同じ) どの面の面積か(底面など)を決める
深さ (AはBより深い/同じ深さ) 水面からの距離で比べているか確認
体積 (沈んでいる部分の体積はAがBより大きい) 水に入っている部分だけを取れているか確認

4

式は「比較の形」で書く(AとBを並べる)

求める値を単独で追うより、AとBを並べて比較する方が戸惑いが減ります。
先に短文ではっきりした量(面積/深さ/体積)に沿って式を1本にします。

5

検算は「見る量」と「対象の取り方」だけ

この分野の減点は、計算ミスよりも「取り方のズレ」で起きやすいです。
面積・深さ・体積の取り方が合っているかを短く確認します。

  • 面積:どの面を使っているか(底面など)
  • 深さ:水面からの距離で比較できているか
  • 体積:沈んでいる部分だけを取っているか

よくあるミスと修正(誤答例→直し方)

典型ミス

面積が必要かどうかを途中で変える

途中で「面積も関係あるのでは」と不安になり、式を増やして作り直すパターンです。
結果として時間が足りず、条件の取り違えも増えやすくなります。

典型ミス

深さの基準がズレる(水面からの距離を見ていない)

位置関係を図に落とし込まず、文章の印象で深さを判断してしまうと、
「同じ深さなのに違う」といった反転が起きやすくなります。

典型ミス

浮力の体積を「全体」で取ってしまう(沈んでいる部分を見ていない)

浮力の比較で多いのは、体積の取り方が毎回変わることです。
“沈んでいる部分”が基準になるのに、全体の体積で計算して結論が乱れます。

家庭での回し方(週の組み立て/チェック)

この分野は、難問を粘るよりも「見る量の宣言」→「対象を2つに決める」を短時間で反復する方が安定します。
平日は流れだけ、週末に通し演習を入れます。

区分 やること チェック(合格基準)
平日(短時間) 1問:見る量の宣言(面積/深さ/体積)→A/B比較図→短文まで 式の前に「見る量」が書けている
週末(通し) 3〜5問:短文→式→検算(取り方確認)まで 途中で式を増やさず、1本で完走できる
やり直し 減点を「見る量のズレ」「深さズレ」「体積ズレ」に分類して再挑戦 同じ種類のミスが続かない

物理の中で戸惑いやすいテーマは、
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FAQ(よくある質問)

Q圧力と水圧がごちゃごちゃになります
まず「何を比べる問題か」を一定にします。圧力は面積、水圧は深さ(位置)です。
先に「この問題は面積/深さ」と宣言してから図に落とすと、式が増えにくくなります。
Q同じ水中なのに、どっちが大きいか迷います
比較対象(A/B)が増えている可能性があります。まず対象を2つに絞り、
深さが「同じか違うか」を水面からの距離ではっきりさせてから判断してください。
Q浮力の体積をどこから取ればいいですか
基準は「沈んでいる部分」です。体積は全体ではなく、水に入っている部分だけを取ります。
図で沈んでいる範囲を囲ってから式へ進むと、取り違えが減ります。
Q面積が出てくると、式を作り直して時間が足りません
面積が必要かどうかを途中で変えてしまうのが原因になりやすいです。
最初に「見る量」を宣言し、宣言した量以外を途中で足さないルールで進めると安定します。
Q図を描くのが苦手で、条件が整理できません
図の作り方(どこから描くか)が未整理かもしれません。
まず「図→関係→式」の順番をそろえるなら
物理の図が描けない(図→関係→式を一定にする)
を先に固めると進めやすくなります。

次に読む(関連記事)+講座・問い合わせ

条件整理から一緒に進めたい方へ(無理のない案内)

圧力・水圧・浮力は、知識があっても「面積/深さ/体積」の選択がブレると、
図と式が増えて減点が残りやすい分野です。
まずは「見る量の宣言」と「比較対象を2つに決める」を徹底してください。
それでも不安定な場合は、問題を見ながら「どこでズレるか(見る量/深さ/体積/図/検算)」を切り分けて、
得点につながる処理順を身につける個別指導も選択肢になります。