太陽の見かけの動き|東→南→西の理由と南中・標準時【理科のコツ】

中学受験理科/地学分野
単元:太陽と1日の動き

太陽と1日の動き──太陽の正体と「東から西」のわけを図で理解しよう

太陽は東から南の空を通って西へ動くように見えますが、動いているのは地球の自転です。

見かけの動きと自転の関係をつかみ、南中、標準時135E、1時間15度の計算感覚まで図で押さえます。

太陽の動きは、南中高度や季節の変化にもつながります。太陽の高さまで続けて確認したい場合は、南中高度の求め方と夏至冬至の違いもあわせて確認できます。

このページでわかること

  • 太陽の大きさ・温度・黒点などの基本データ
  • 地球が「丸い」とわかった理由と北半球・南半球のイメージ
  • 太陽が東から南を通って西に沈むように見えるわけ
  • 地球の自転と天体の「見かけの動き」の関係
  • 日本の標準時(135°E・明石)と東京の南中時刻の考え方
  • 確認問題で、太陽と地球の動きを復習すること

太陽の高さまで続けて確認したい場合

このページでは、地球の自転と太陽の見かけの動きを中心に確認します。太陽が南中するときの高さや、夏至・冬至による違いまで学習したい場合は、南中高度の求め方と夏至冬至の違いもあわせて確認してください。

太陽の基本データ──地球の109倍の「熱々の星」

太陽の大きさと温度を学ぶイメージ

空に浮かんでいる、まぶしくてじっと見てはいけない天体が太陽です。私たちの1日の明るさや気温を支えている、とても重要な星です。

項目 値・特徴
直径 地球の約109倍(地球が縦に109個並ぶイメージ)
表面温度 約6000℃
黒点 太陽表面の黒い点。周りより温度が低く、約4000℃。強い磁場が発生している場所でもある。

黒点は「黒くて冷たそう」に見えますが、それでも4000℃です。周りの6000℃よりは低い、という意味で黒く見えていると考えましょう。

コラム:温度をどうやって測る?

太陽の温度は、もちろん体温計をさして測るわけではありません。実際には、太陽からの光の色や強さを観測し、物理法則を使って温度を逆算しています。非接触の体温計を「宇宙スケール」にしたようなイメージです。

地球は丸い──どうやってわかったの?

当たり前のように「地球は丸い」と習いますが、昔の人たちは観察からそれに気付きました。

  • 月食のとき、月に映る地球の影が丸い。
  • 遠くから近づいてくる船が、全体ではなく「マスト → 船体」の順に見える。

これらの観察から、地球は平らではなく、球に近い形だと考えられるようになったのです。

船の見え方から地球が丸いことを考える図

▲ 船の見え方から「地球は丸い」と気づいたイメージ図

赤道・北半球・南半球

地球を真ん中でぐるりと一周している線を赤道といいます。赤道より北側を北半球、南側を南半球とよび、日本は北半球にあります。

太陽の光と地球の位置関係

地球は太陽のまわりを回りながら、さらに自分自身も回転しています(自転)。太陽の光は本当は放射状に広がっていますが、地球は太陽に比べてとても小さいため、地球に届く光は平行な光として考えることができます。

  • 地球は少し傾いた「地軸」を持って自転している。
  • 北半球にいる私たちから見ると、太陽は南の空に見える。
  • 天体(太陽・星など)は、基本的に東から登って南を通り、西に沈むように見える。

北半球の多くの場所では、太陽は「東 → 南 → 西」の順に動いていくように見えます。

地球と太陽の位置関係を示す図

▲ 地軸が傾いた地球と、平行に飛んでくる太陽光のイメージ

地球の自転と「見かけの動き」

実際に動いているのは地球の方です。地球は西から東へ回転(自転)しています。

  • 地球が西 → 東へ回る。
  • その結果、私たちから見ると天体が東から西へ動いているように見える。

車に乗って前に進むと、外の景色が後ろへ流れていくように見えます。これと同じように、動いている自分の側から見ると、外のものが逆向きに動いて見えるわけです。

回転・向き・見え方が混ざりやすい場合は

太陽が東から西へ動いて見える理由は、地球の自転そのものよりも、「実際に動く向き」と「地球から見える向き」を分けて考えられるかが大切です。

南中、影の向き、1時間15度、経度による時刻差で混ざりやすい場合があります。その場合は、天体分野の図表問題として確認すると、問題文の条件を読み取りやすくなります。

天体・地震・地層・天気など、地学分野の図表問題を個別に確認したい場合は、分野別対策の内容を確認できます。

地学分野の図表問題を個別に確認する

物理の「相対運動」とは?

地球から見た天体の動きは、相対運動の代表例です。「どちらが動いていると考えるか」で見え方が変わる、という考え方は、物理のいろいろなところで出てきます。力や支点の図も確認したい場合は、てこの原理と支点・力点・作用点の確認も参考になります。

日本の標準時と南中──なぜ東京は11時40分ごろ?

日本では、兵庫県明石市を通る東経135度の経線が、日本の標準時として決められています。

  • 明石を通る経線:東経135度 → ここを日本の時間の基準とする。
  • 太陽が真南にくるときを南中といい、明石での南中を12時と決めている。
  • 東京は明石よりも東側にあるので、太陽が少し早く南中する。

その結果、東京では太陽が真南にくるのは、およそ11時40分ごろになります。「東京の南中時刻は11時40分」と丸暗記するのではなく、「東にある場所ほど先に太陽が南中する」という考え方で理解しておきましょう。

日本の標準時と太陽の動きを示す図

▲ 明石(標準時)と東京の位置関係と南中時刻のイメージ

図や位置関係を読んだあとに

太陽光、地軸、標準時、南中時刻は、図の中で方角と位置を読み取る単元です。ここが不安定な場合は、太陽の動きだけを覚えるより、南中高度や季節による太陽の高さも並べて確認すると、天体分野の図が読みやすくなります。

南中高度の求め方と夏至冬至の違いを確認する

まとめに入る前に、太陽の高さも確認する

太陽の動きは、南中高度や季節による太陽の高さにもつながります。自転と見かけの動きが整理できたら、南中高度の求め方と夏至冬至の違いへ進むと、関連する内容を続けて復習できます。

まとめ:太陽と地球の動き

ポイント 説明
太陽の大きさと温度 太陽の直径は地球の約109倍。表面温度は約6000℃。黒点の温度は約4000℃で、周囲より温度が低く、磁場が強い場所。
地球の形 地球は球に近い形をしており、月食の影や船の見え方からそのことがわかった。赤道を中心に、北半球と南半球に分かれる。
太陽の光 太陽の光は本来放射状だが、地球が小さいため、地球に届く光は平行線として扱う。
地球の自転と天体の動き 地球は西から東へ自転しているため、天体は東から西へ動くように見える。北半球では太陽は東 → 南 → 西と動いて見える。
日本の標準時 兵庫県明石市を通る東経135度の経線が、日本の標準時刻の基準。明石で太陽が真南にくるときを12時とし、東京では約11時40分ごろに南中する。

太陽の「見かけの動き」は地学分野の基本で、ここが分かると南中高度や季節の変化にもつながります。太陽の高さを確認したい場合は、南中高度の求め方と夏至冬至の違いで続けて確認できます。

クイズ:太陽と地球の動きを確認しよう

問題 選択肢 答え
1. 太陽の直径は地球の何倍ですか? A. 10倍
B. 50倍
C. 109倍
D. 200倍
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正解: C. 109倍

2. 太陽の表面温度は何℃ですか? A. 4000℃
B. 6000℃
C. 8000℃
D. 10000℃
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正解: B. 6000℃

3. 地球が「丸い」とわかるきっかけとなった観察として適切なのは? A. 月食の影
B. 船の見え方
C. AとBの両方
D. 特にない
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正解: C. AとBの両方

4. 地球が自転している方向は? A. 東から西
B. 西から東
C. 北から南
D. 南から北
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正解: B. 西から東

5. 日本の標準時は何度の経線に基づいていますか? A. 120度
B. 135度
C. 150度
D. 180度
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正解: B. 135度

6. 太陽の光は地球にどのように届くと考えてよいですか? A. 放射状
B. 平行
C. 波状
D. ランダム
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正解: B. 平行

7. 北半球で太陽はどの方角を通っていきますか? A. 東 → 南 → 西
B. 北 → 東 → 南
C. 西 → 北 → 南
D. 東 → 北 → 西
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正解: A. 東 → 南 → 西

8. 太陽がその日の中で最も高くなるときを何といいますか? A. 日没
B. 日の出
C. 南中
D. 正午
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正解: C. 南中

9. 東京の南中時刻はおよそ何時ごろですか? A. 11:30ごろ
B. 11:40ごろ
C. 12:00ごろ
D. 12:10ごろ
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正解: B. 11:40ごろ

10. 地球の自転が作り出す天体の「見かけの動き」として正しいのは? A. 東から西へ動いて見える
B. 西から東へ動いて見える
C. 北から南へ動いて見える
D. 動かないように見える
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正解: A. 東から西へ動いて見える

「空の動き」がわかると理科がもっとおもしろくなる

太陽の動きや地球の自転は、毎日必ず起きている現象です。地球儀や実際の空を見ながら学ぶと、公式や用語も覚えやすくなります。しゅん吉クエストでは、こうした地学分野も、ユーモアと図解で分かりやすく解説しています。

  • 動画とスライドで立体的にイメージできる授業
  • 中学受験に出るポイントをまとめ+クイズで定着
  • 「何となく暗記」から「理由までわかる理科」へ

関連して確認したい理科の単元

太陽の動きを確認したあと、地学を続けるか、別分野の頻出単元へ進むかを選ぶと復習しやすくなります。

地学を続ける

太陽の高さ、夏至・冬至、南中高度の計算を確認できます。

南中高度の求め方を確認する

物理分野を確認する

図の読み取りを続けて練習したい場合に向いています。

てこの原理を図で確認する

生物分野を確認する

表で分類を確認したい場合は、植物分類の単元も使えます。

植物の分類表を確認する