てこ/かっ車で混乱→比と図の置き方(どこをそろえるか)でミスを止める

中学受験理科/物理 テーマ:てこ・かっ車の混乱を「そろえる場所」で止める
お悩み解決
比と図の置き方
どこをそろえるか
家庭で回す

てこは「左右どっちに何を書くか」で悩んで、比が逆になる。
かっ車は「何本で支えているか」が整理できず、力が合わない。
解説を見ると分かるのに、次の問題で同じところで混乱する。

てこ・かっ車のミスは、計算力よりも図に比を置く位置(どこをそろえるか)が毎回ぶれることから起きます。
そろえる場所が決まると、比の向き・式の形・検算が安定し、判断に困る場面が減ります。

この記事で分かること

  • 混乱の原因を3パターンに切り分ける
  • 「どこをそろえるか」を決めるチェック項目
  • 図→比→式の流れ(書く順番)
  • 典型ミス(比の逆・支点/支える本数・単位)と修正
  • 家庭で回す練習順(短時間→週末通し)

まず状況整理|どこで混乱しているか

てこ・かっ車の混乱は「理解不足」よりも、書く順番が毎回変わることで起きることが多いです。
まず、どこで止まるかを特定します。

図で止まる(書く順が決まっていない)

  • 支点・力点・作用点(てこ)をどこに置くか悩む
  • ひもや支える本数(かっ車)を数え切れない
  • 図を描くほど情報が増え、条件が埋もれる

原因の切り分け(典型パターン3つ)

原因①

「そろえる場所」が決まっていない(比が逆になる)

てこは“左右の何を等しくして比を作るか”が決まると安定します。
ここが毎回ぶれると、比の向きが反転してミスが増えます。

原因②

かっ車の“支える本数”が決まっていない(力が合わない)

ひもが何本でおもりを支えているかを数える視点がないと、
いつの間にか別の式を立ててしまい、答えが合いません。

原因③

計算前の整理不足(単位・検算が抜けてつまずく)

比や式が合っていても、単位・桁・答えの指定が抜けると取りこぼしが残ります。
取り組み直しは「図→比→式」だけで終わらせず、最後に短い検算まで入れます。

取り組みの流れ|そろえる場所→比→式

てこ・かっ車は、知識の追加よりも図に書く順番と「そろえる場所」を決める方が安定します。
次のステップを毎回同じにします。

1

図は“部品だけ”描く(描きすぎない)

てこは「支点・左右の位置」、かっ車は「おもりとひも」だけ。
まず“余計な線を描かない”ところから決めます。

2

「そろえる場所」を先に決めてから比を書く

比を先に書くのではなく、どこを同じ土俵にそろえるかを決めます。
ここが決まると、比の向きが反転しにくくなります。

書き込み(決めごと)

  • てこ:左右を比べると決めたら、左右の“比べる対象”を図の同じ高さに置く
  • かっ車:力の大きさを出す前に、まず“支える本数”を数えて丸で囲む
3

関係は短文で1本に絞る(式の候補を増やさない)

てこ・かっ車は、関係が複数に見えるときほど“そろえる場所”が決まっていません。
まず短文で関係を1本にしてから式へ進みます。

場面 短文(例) 次の操作
てこ 支点を軸にして、右と左を同じ土俵で比べる 右=左の形にする
かっ車 おもりを“支えているひも”の本数で力が分かれる 本数を式の軸にする
共通 まず「何を比べるか」を決め、次に数値を入れる 比→式へ
4

式は“比の形”を決める(並べ方を同じにする)

式を毎回作り直すと迷いが増えます。
先に決めた「そろえる場所」に合わせて、式の並べ方を決めます。

5

検算は短く(単位・桁・“あり得る範囲”)

見直しを長くしないために、検算は最小にします。
比が逆だと答えが極端になりやすいので、桁チェックが効きます。

  • 単位が答えの指定と一致しているか
  • 答えが不自然に大きい/小さいになっていないか
  • 図の「そろえる場所」と式の左右が一致しているか

よくあるミスと修正(誤答例→直し方)

典型ミス

比の向きが逆(左右が反転)

てこで多い間違いです。図のどこをそろえるかが決まっていないと、比だけをいじってしまい反転が起きます。
その場しのぎで直すほど、次の問題で再発しやすくなります。

典型ミス

かっ車の“支える本数”を数え間違える

ひもの見た目に引っ張られて、本数の数え方が毎回変わると混乱します。
ここがずれると、その後の式が合わなくなります。

典型ミス

途中まで合っているのにミス(検算なし/単位・桁)

比の反転や本数のミスは、答えが極端になりやすいのが特徴です。
見直しを長くするのではなく、短い検算で止めます。

家庭での回し方|週の組み立てとチェック

てこ・かっ車は、難問で粘るよりも「そろえる場所→比→式」だけを短時間で反復した方が安定します。
平日は短く、週末に通しでつなげます。

区分 やること チェック(合格基準)
平日(短時間) 1問だけ:図に「そろえる場所」を書く→比→短文まで 比の前に“そろえる場所”が図に書けている
週末(通し) 3〜5問:図→比→式→検算(単位・桁)まで 式の左右が図の左右(比較対象)と1対1で対応している
見直し 反転チェック:答えの桁が極端になっていないか 検算が長くならず、短く決められている

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FAQ(よくある質問)

Qてこは毎回比が逆になります
比だけを先に書くと反転が起きやすくなります。まず「そろえる場所」を図に書き、
図の左右(比較対象)が決まってから比を書いてください。
図と式の左右が1対1で対応しているかを最後に確認すると、再発が減ります。
Qかっ車の本数の数え方が分かりません
先に「おもりを支えているひも」を数えるのが基本です。見た目の輪っかではなく、
おもりに“直接効いている”ひもの本数を図ではっきりさせて決めてください。
本数が決まると、式の形がぶれにくくなります。
Q図は描けても式に落ちません
「そろえる場所→短文→式」の順を決めてください。
いきなり式にすると、比べる軸がぶれて候補が増えます。短文で関係を1本に絞ると式が安定します。
Q解説を見ると分かるのに、次で困ります
解説は“結果”が書かれているため、書く順番が決まらないままになりやすいです。
家庭では「そろえる場所を先に書けたか」「比の前に書けたか」をチェック項目にして復習すると、
自分なりのやり方として磨き上げることができます。
Q計算が遅くて最後まで行けません
てこ・かっ車は図がまとまると式が速くなりますが、計算前の整理(単位・図・比例)が崩れると時間が溶けます。
全体の処理順を習慣にする目的で、
理科計算が遅い原因と取り組み直し
の流れも併用してください。

次に読む(関連記事)+講座・問い合わせ

「そろえる場所」から一緒に磨き上げたい方へ(学習サポートのご案内)

てこ・かっ車は、解ける/解けないよりも「比と図の置き方」が揃うかどうかで安定度が変わります。
家庭で改善する場合も、まずは“比の前にそろえる場所を書く”という流れを決めるのが有効です。
もし混乱が残る場合は、問題を見ながら「どこでズレるか(図/そろえる場所/比/式/検算)」を切り分けて、
得点につながる流れを磨き上げる個別指導も選択肢になります。