光の作図が苦手→作図手順の固定+間違えやすい形の整理

中学受験理科/物理 テーマ:光の作図「進め方」をそろえて迷う時間を減らす
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作図の進め方をそろえる
間違えやすい形を整理
家庭で回す

光の作図が苦手な原因と見直し方|作図の進め方をそろえて「どこから描くか」で迷わない

反射・屈折の作図は、解説を見ると理解できる。
しかし本番では、線の引き始めで迷って、補助線が増えすぎて図が乱れる。
鏡・水面・レンズなど、形が変わると同じように描けなくなる。

光の作図で詰まるときは、知識不足よりも「作図の進め方」が毎回変わっていることが原因になりやすいです。
進め方がそろうと、形が変わっても迷う時間が減り、線の数も必要最小限で済みます。

この記事で分かること

  • 作図が乱れる原因(3パターン)
  • 作図の順番(入口→基準→条件→決める)をそろえる
  • 間違えやすい形(鏡面・境界・曲面)でのミス回避
  • 家庭で回す練習順(短時間→週末通し)

まず状況整理|どこで詰まっているか

光の作図は、公式よりも「図の処理」で点を落とすかが決まりやすい分野です。
まず、自分の詰まり方を3つに分けて、直すポイントを明確にします。

線の引き始めで止まる

  • どこから描けばよいか迷う
  • 補助線が増えすぎる
  • 最後に整合しなくなる

基準(面・法線)が曖昧

  • どの面で反射/屈折しているかズレる
  • 法線の位置を間違える
  • 角度の対応が乱れる

原因の切り分け(典型パターン3つ)

原因①

作図の順番が毎回変わる(場当たりで線を増やす)

同じ問題でも、引き始めを毎回変えると補助線が増え、図が複雑化します。
結果として「合っているはずなのに確信が持てない」状態になりやすいです。

原因②

基準がズレる(どの面・どの点で起きるかがそろっていない)

反射・屈折は「どの境界で」「どの点で」起きているかが基準です。
基準が曖昧だと、法線や角度の対応が乱れます。

原因③

形が変わると別問題に見える(典型形の整理不足)

鏡面、水面、境界、曲面など、見た目が変わると進め方が飛びやすくなります。
“形の違い”を“同じ進め方”で処理できるように整理すると安定します。

見直しの進め方(ステップで)

光の作図は、知識を増やすよりも作図の順番をそろえる方が効果が出やすいです。
ここでは「入口→基準→条件→決める」の流れにそろえます。

1

入口を決める(光線は「入る向き」から始める)

まず、光が「どちらから来るか」を決めます。作図の線は、入口が決まると迷う時間が減ります。
“とりあえず線を引く”をやめて、入口をそろえます。

2

基準を作る(境界と「点」を決める)

反射・屈折は「どの面で」「どの点で」起きるかが基準です。
まず境界(鏡面/水面など)と、光が当たる点を決めます。

作図メモ(最低限)

  • 境界(面)=どこで起きるか
  • 点=どこで曲がる/跳ね返るか
  • この2つが決まってから次へ

3

条件を短文化する(増える線を止める)

作図が乱れるのは、条件が図に反映されていないまま線を増やすからです。
次の3点を短文にしてから線を引きます。

短文化する項目 書く短文(例) 次の操作
方向 (左から右へ入射する) 入口の矢印をそろえる
境界 (空気→水/水→空気) 屈折の向きを判断しやすくする
ゴール (この点に届く/この位置に像) 不要な補助線を増やさない

4

決める作業をする(線は“決めるため”に引く)

補助線は、状況を増やすためではなく「決める」ために引きます。
何を決めたいのかを決めてから線を足すと、図が乱れにくくなります。

5

検算は「入口・境界・ゴール」の3点だけ

見直しが長いと時間切れになります。光の作図は、
入口(方向)/境界(面と点)/ゴール(到達条件)だけを短く確認します。

  • 入口の向きが条件どおりか
  • 境界の点がズレていないか
  • ゴール(届く/像の位置)の条件が反映されているか

よくあるミスと修正(誤答例→直し方)

典型ミス

入口が曖昧で、線を引き始める

最初に入口(入射方向)を決めないと、後から修正が増えて図が乱れます。
“合っていそうな線”を増やすほど迷う時間が増えます。

典型ミス

境界(面)と点がズレる

作図の基準は「どの面で」「どの点で」起きるかです。
点がズレると、角度や到達条件が合わなくなります。

典型ミス

条件を図に反映しないまま補助線を増やす

「空気→水」「水→空気」「鏡の向き」「ゴールの点」などの条件が短文化できていないと、
補助線が“確認”ではなく“試行錯誤”になります。図が複雑化して乱れやすくなります。

家庭での回し方(週の組み立て/チェック)

光の作図は、難問を粘るよりも順番をそろえる(入口→基準→条件→決める)を短時間で反復する方が安定します。
平日は“順番だけ”、週末に“通し”を入れます。

区分 やること チェック(合格基準)
平日(短時間) 1問:入口の矢印→境界の点→条件短文(方向/境界/ゴール)まで 補助線を増やす前に条件短文が書けている
週末(通し) 3〜5問:条件短文→作図→結論(検算は3点チェック) 図が複雑化せず、線の追加が“決めるため”になっている
見直し 入口・境界・ゴールが条件どおりかを確認 点ズレ・入口ズレの再発が減る

光の作図は物理の中でも「図で点を落とすかが決まる」分野です。
物理全体の動線は
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FAQ(よくある質問)

Q作図は理解できるのに、テストだと乱れます
多くは知識不足ではなく、作図の順番がそろっていないことが原因です。
入口(矢印)→境界の点→条件短文(方向/境界/ゴール)を毎回同じ順で行うと、
補助線の増えすぎが減り、図が安定します。
Q補助線を引くほど分からなくなります
補助線が“決めるため”ではなく“試行錯誤”になっている状態です。
先に条件を短文でそろえ、線を1本増やすたびに「何が決まったか」を確認すると、
図が複雑化しにくくなります。
Q法線や角度の対応でミスします
基準(どの面で・どの点で起きるか)がズレている可能性があります。
境界の点を先に決め、点が決まってから線を引く順にすると、角度の対応が乱れにくくなります。
Qグラフや表が混ざると条件が抜けます
条件整理がボトルネックの可能性があります。
先に「軸→単位→比較」を短文化できると、作図の前提が安定します。
物理のグラフが読めないときの整理
も合わせて確認してください。
Q図を描くのが苦手で、作図以前で止まります
光だけでなく、物理全般の「図→関係→式」の流れがそろっていないかもしれません。
入口の作り方(どこから描くか)を整理するなら
物理の図が描けない(図→関係→式をそろえる)
を先に固めると進めやすくなります。

次に読む(関連記事)+講座・問い合わせ

作図の進め方をそろえるところから一緒に整理したい方へ(無理のない案内)

光の作図は、正しい知識があっても「入口→基準→条件→決める」の順が乱れると、
迷う時間と線の増えすぎで点を落としやすい分野です。
まずは、入口の矢印と条件短文化をそろえてください。
それでも不安定な場合は、問題を見ながら「どこで乱れるか(入口/基準/条件/決める/検算)」を切り分けて、
得点につながる作図の進め方を定着させる個別指導も選択肢になります。