【理科のコツ】地層

中学受験理科/地学分野
地層・堆積岩・化石/まとめ+クイズ

中学受験理科「地層」の勉強法──パフェ&ミルフィーユのイメージで積もり方をつかむ

地層の単元は、専門用語の多さと、柱状図・断層・化石などの思考力問題が組み合わさる、受験生にとってハードなジャンルです。

この記事では、動画の内容をもとに、「パフェ」や「ミルフィーユ」のイメージで地層の積もり方を整理しながら、
堆積岩・隆起と沈降・断層・示相化石/示準化石といった重要キーワードを一気に復習できるようにまとめました。
後半には確認クイズも用意しているので、テスト前のチェックにも活用してください。

地層を含む地学分野の全体像は、全体像はこちらでまとめて確認できます。

※動画では、パフェやミルフィーユの例えを使いながら、地層の積もり方・堆積岩・化石の考え方を楽しく解説しています。

地層は「ご馳走」ではないけれど、イメージはパフェで

講師コメント:今回は地層について学習していきます。ご馳走の話じゃないですよ(笑)
このジャンルは覚えなければいけないキーワードがとにかく多くて、柱状図を読み取るような思考力問題もあるので、かなり大変です。

地層分野は、

  • キーワード(用語)を正しく覚える
  • 「どう積もったか」「どう動いたか」をイメージでつかむ
  • 柱状図・化石から状況を推理する

という「知識+イメージ+推理」がセットで問われる単元です。
まずは、地層の積もり方をパフェやミルフィーユにたとえてイメージするところから始めましょう。

地層の積もり方と「柱状図」

地層は、下から順番に積もっていくのが基本です。
パフェを作るとき、底にコーンフレーク→スポンジ→チョコソース→アイス→ホイップクリーム…と、
下から順に重ねていくのと同じイメージです。

  • 下の方の地層ほど「古い」
  • 上の方の地層ほど「新しい」

地面の中身を調べるために行うのがボーリング調査です。
パフェにストローを「ズボッ」とさして引き抜くように、地面に細い筒を刺して抜き取り、
中に入っている土や岩の層を調べます。

このとき得られる、地層の重なり方を縦方向に表した図
柱状図(ちゅうじょうず)です。
柱状図を読み取る問題は難しめですが、「下が古くて上が新しい」という大原則をおさえておきましょう。

地層が積み重なっている様子を示す図

地層の柱状図のイメージ。
「下ほど古く、上ほど新しい」という時間の流れを意識しよう。

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川が運ぶ粒の大きさと「地層のズレ」

地層はまっすぐきれいに積もるだけでなく、場所によってズレたり、層の順番が変わったりします。
そのカギになるのが、川が運ぶ粒の大きさです。

粒の大きさで運ばれ方が変わる

  • … 粒がとても小さいので、遠くまで運ばれる
  • … 泥より大きく、川の中ほどまで運ばれる
  • れき(ジャリジャリの小石)… 重いので、川の近くにたまりやすい

このように、粒の大きさによって運ばれる距離が変わるため、
海の近くか・少し内陸かによって、積もる順番や組み合わせが変化します。

海面の上がり下がりと地層のパターン

地球では、地殻変動によって

  • 地面が上がる(隆起)
  • 海面が下がる/逆に海面が上がる

といった変化がくり返し起こっています。
その結果、ある場所でボーリング調査をすると、
「砂 → 泥 → れき → 砂」のように、複雑に重なった地層が見つかることがあります。

ポイント:地層の問題では、「なぜここにこの順番で層があるのか?」を、
粒の大きさ・川の流れ・海面の変化の組み合わせで考えることが大切です。

堆積岩(たいせきがん)6種類をおさえよう

砂や泥、れき、火山灰、生物の死がいなどが押し固められてできた岩石
堆積岩といいます。
イメージとしては、「押し寿司」や「圧縮パフェ」のようなものです。

6種類の堆積岩:れき岩、砂岩、泥岩、凝灰岩、石灰岩、チャート

中学受験で特に重要なのが、次の6種類の堆積岩です。

堆積岩 もとになった物質 特徴・ポイント
れき岩 れき(小石) 粒が大きく、ゴツゴツした石が固まった感じの岩。
砂岩 砂浜の砂のような粒がギュッと固まった岩。粒は中くらい
泥岩 粒がとても細かく、なめらかな感じの堆積岩。
凝灰岩 火山灰 火山灰がふわっと積もり、押し固められてできた岩。火山との関係がポイント。
石灰岩 サンゴなどの生物の殻・骨 うすい塩酸をかけると二酸化炭素が出て泡立つ。鍾乳洞の元になる。
チャート 放散虫などのプランクトンの殻 とても硬い堆積岩。ガラスのように割れることもある。

れき岩・砂岩・泥岩は粒の大きさで、石灰岩・チャートは生物の死がいで、凝灰岩は火山灰でできている、
というセットで覚えておきましょう。

隆起・沈降と、しゅう曲・断層

地面が上がる「隆起」と、下がる「沈降」

地球の地面は、じつはじわじわと上下に動いています。

  • 隆起 … 地面が上に上がること
  • 沈降 … 地面が下に下がること

隆起が起こると、川や海の近くでは
河岸段丘(河原の階段状の地形)海岸段丘がつくられます。
一方、沈降が続くと、入り組んだ海岸線ができ、リアス式海岸の原因にもなります。

隆起と沈降による地形の変化を示す図

隆起と沈降のイメージ図。
河岸段丘やリアス式海岸の成り立ちとあわせて覚えよう。

おされて曲がる「しゅう曲」と、ちぎれてずれる「断層」

地層が積み重なったあと、地球の力で横から押されたり引っぱられたりすると、

  • しゅう曲 … 地層がぐにゃっと曲がる現象
  • 断層 … 地層が引きちぎられたようにずれる現象

断層には、正断層・逆断層など細かい分類もありますが、まずは
「地層がズレている=断層」というイメージをおさえておきましょう。

地震や山地の形成とも関わる重要なキーワードなので、図とセットで覚えることが大切です。

化石と示相化石・示準化石

化石は、昔の生物の体や足あとなどが地層の中に残ったものです。
三葉虫やアンモナイト、マンモスなど、博物館や水族館の売店で見かけることもあります。

化石には、次の2種類があります。

  • 示相化石 … その化石が見つかったとき、
    「当時の環境(海か川か・あたたかいか冷たいか)」がわかる化石
  • 示準化石 … その化石が見つかったとき、
    「当時の時代(いつごろ)」がわかる化石

例えば、三葉虫は古生代に生きていた生物なので、三葉虫の化石が見つかると
「この地層は古生代のものだな」と時代を特定できるため、示準化石の代表例です。

一方、シジミの化石が見つかれば淡水の環境、サンゴの化石が見つかればあたたかい海の環境など、
その場所が昔どんな環境だったかを教えてくれるので示相化石となります。

アンモナイトや三葉虫が示準化石として時代を特定する例

三葉虫やアンモナイトは示準化石の代表例。
「どの時代の地層か」を知る手がかりになる。

ポイント:示相化石=「相(ようす/環境)」、示準化石=「基準(時代)」と漢字からイメージすると覚えやすくなります。

地層の学習まとめ

ここまでの内容を、テスト前にさっと確認できるまとめ表に整理しました。

ポイント 内容
地層の積もり方 下の層が古く、上の層が新しい。川の流れで砂・泥・れきがそれぞれ異なる場所に堆積する。
堆積岩の種類 れき岩、砂岩、泥岩、凝灰岩、石灰岩、チャートの6種類。粒の大きさや成分で分類される。
柱状図 地層の積もり方を縦に示す図。ボーリング調査で得られ、下が古く上が新しい。
地殻変動 隆起(地面が上がる)や沈降(地面が下がる)で地形が変わる。河岸段丘やリアス式海岸が形成される。
断層としゅう曲 地層が押されて曲がる現象がしゅう曲、引っ張られてずれる現象が断層
化石の種類 示相化石(環境を示す)と示準化石(時代を示す)。例:シジミ=淡水環境、三葉虫=古生代。

地層以外も含めた地学分野の整理は、全体像はこちらでまとめて確認できます。

地層に関するクイズ

学んだ内容がしっかり定着しているか、クイズで確認してみましょう。
「正解を見る」ボタンを押すと答えが表示され、ボタンは非表示になります。

問題 選択肢 回答
1. 地層の積もり方において古い地層はどこに位置する? A. 上部
B. 中間
C. 下部
D. 場所による

2. ボーリング調査で得られる地層の図は何と呼ばれる? A. 地質図
B. 柱状図
C. 堆積図
D. 化石図

3. 堆積岩の一種で、火山灰が固まってできたものは? A. 石灰岩
B. チャート
C. 凝灰岩
D. 泥岩

4. 隆起とは何を指す現象か? A. 地面が下がる
B. 地面が上がる
C. 地面が崩れる
D. 地層がずれる

5. 示相化石は何を示す? A. 環境
B. 時代
C. 地層の厚さ
D. 堆積速度

6. 隆起でできる地形の例は? A. リアス式海岸
B. 河岸段丘
C. 海底谷
D. 湖沼

7. チャートは何でできている? A. 火山灰
B. 生物の死骸
C. 泥
D. 砂

8. 断層は何によってできる? A. 地層が引きちぎれる
B. 火山活動
C. 流水作用
D. 化石の堆積

9. 示準化石の例として適切なのは? A. サンゴ
B. シジミ
C. 三葉虫
D. ホタテ

10. 堆積岩の中で一番粒が大きいのは? A. 泥岩
B. 砂岩
C. れき岩
D. 凝灰岩

まとめ──キーワード暗記から「推察する地層問題」へ

地層の単元は、単なるキーワード暗記で終わらず、
「そのキーワードから何が言えるかを推察する」問題へと発展していきます。

  • 下の地層ほど古く、上ほど新しいという大原則をまず押さえる
  • ボーリング調査と柱状図で「地面のパフェ断面図」を読む練習をする
  • 堆積岩6種類は「何が押し固められたか」とセットで覚える
  • 隆起・沈降、しゅう曲・断層は地形や地震ともつながるキーワード
  • 示相化石・示準化石は環境/時代のどちらを教えてくれる化石かを区別する

ひとつひとつの言葉を「イメージ」と「例え話」と一緒に覚えていくことで、
思考力問題にも対応できる「考える理科の力」が育っていきます。
時間をかけて、何度も復習しながら身につけていきましょう。

地層・天体・気象…「地学分野」が不安なら、一度プロと整理してみませんか?

「柱状図がさっぱり読めない」「用語は覚えたのに問題になると手が止まる」といったお悩みは、
知識のつなげ方と問題の読み方を少し変えるだけで改善することがよくあります。

  • 地層・堆積岩・化石の頻出パターン整理
  • 柱状図や断層図を使った「読むトレーニング」
  • 過去問をもとにした「思考力問題」へのステップアップ

お子さまの現状に合わせて、どこから復習を始めればよいかを一緒に考えていきます。


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